「紙の本」という「デバイス」について考えてみる

Kindleの発売が発表され、さらにはあまり目立ってはいません(笑)が日本でもLideoの発売が発表されるなど、SONY Reader、koboといった既存の端末も含めて電子書籍の状況も「デバイス」という単位で議論されることが多くなってきました。 また、電子書籍端末…

なぜ、ももクロにハマるのか?

友人から紹介された以下のサイトの文章を読んで触発されたので、私も自分自身の心の整理のためにももクロについてちょっと書いておこうと思う。問.ももいろクローバーはAKB48とどこが違うか。 私の知人友人は既にご存知の通り、この1ヵ月半の間に、自分で…

『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』飯田一史(青土社)

友人(?)に薦められて読んだわけだが、思った以上に良書だったので、レビューを。 特に、出版業界関係者は必読。ライトノベルを読んでいなくても大丈夫。私もほとんど読んでない(俺妹だけだ)。それでもこの本は「自分は出版業界の人間である」と思う人な…

指導者によるスポーツの進化と発展、それがもたらすもの

今回のオリンピック、その中でも特になでしこの躍進と、柔道、シンクロナイズドスイミングの低迷を見て思い浮かんだことについてつらつらと書いてみる。 昨日(本日早朝)の女子サッカー決勝について、国内のメディアはもちろんだが、海外のメディアもこの試…

なぜ、そうしたいの?[murmurBrain]

たまたまそういう依頼がかぶったせいもあるし、前々から思っていたことについて書いてみる。 仕事柄クライアントからは、「こういうことがしたい」という依頼をよく受ける。 それは「こういう機能を追加して欲しい」とか「デザインを変えたい」とか、もっと…

金をかけて良いものを作っても、それを買ってくれるのは誰?

BLOGOSで紹介されていた以下の記事と、その記事からリンクされた佐久間氏の元記事を読んで色々と考えさせられた。 というよりも最近自分が考えていた内容に欠けていた部分を指摘されたように感じたし、またそれがなぜ欠けたのかについて考えさせられる結果に…

バレーボールが資金難ってマジですか?

『Number』最新号(806号)の「Number Eyes」を読んでいて愕然としたことがあったので書き記しておく。 記事はロンドンオリンピック出場権を逃した男子バレーボールに関する記事であった。その中で監督人事について語られた部分があるのだが、全敗で終えた北…

違法ダウンロードって、なにをどうしたら違法なの?

さて、違法ダウンロード問題についてだが、ここでまずよくわからないのが、「違法ダウンロード」の定義である。 著作権法が改正されたのはとっくの前だというのに、今更で恐縮だが、あらためて調べてみた。 文化庁の「平成21年通常国会 著作権法改正等につい…

CDはなんのために存在するのか

音楽ダウンロードの違法、刑罰化の話題やDRMの話、そしてDVDリッピングの話とかを読んだり聞いたりしていたら、ふと「現在のCDってなんのために存在しているの?」と疑問に思った。 今現在、CDで音楽を聴いている人って、実際どれくらいいるんだろう?我が家…

アメコミ原書でオススメってある?

なかなか思うように英会話のスキルが上がらない。 自分なりに弱点を分析すると、「英語脳」になれない、ということが大きな原因のひとつ。 んでもってなぜ「英語脳」になれないのか、というと日本語を意識せずに使える英語のフレーズが圧倒的に少ないからな…

いつかのMYSRECに向けて

今のところ開催予定もないし、そもそも今の私はスタッフですらないわけだが、思いついてしまったのでメモとして残しておく。 MYSRECのネタとして、「連想ゲーム」は定番なのだが、これをちょっと捻ったバージョンを考えてみた。 例えば5人一組でチームを作り…

インターネットにおける「昔はよかった」

もはやいるのかもわからないこの日記というかブログを読んたことのある人ならおわかりかと思うが、私の書く記事は長い。というか長いことくらいしか価値はない(長さに価値があるのかと言われたら黙り込むしかないが)。 そういう立場の人間から言わせてもら…

出版業界の現状をシニカル目線でちょっとだけマジメに考えてみる その1

また、まとまってもいないのにつらつらと勝手な思いつきを書こうと思う。基本的にビジネスで今よりも「売り上げを上げたい」と思ったら、大きく分けて以下の3つのポイントしかない。 商品単価を上げる 顧客単価を上げる 顧客の数を増やす 売り上げではなく利…

詭弁だけの会話

弁護士「彼らはゲームに精神を汚染され、ゲームの世界で行われている行為を現実の世界でも行ったのです。ゲームにはそれだけの影響力がある。だからゲームは危険だ。ただちにゲームを禁止すべきです。悪いのは彼らに影響を与えたゲームであって彼らではない…

ポップカルチャーにおける蓄積と時系列と進化と成熟 〜ミステリ編〜

んでもって続き。といいつつまったくまとまってないが。 ミステリ者なら既にお分かりのことだと思うが、この「蓄積」と「時系列」ってのがミステリにおいては非常に大きな部分を占める。特に本格。要するにアレです、「トリック」というやつですね。これに関…

ポップカルチャーにおける蓄積と時系列と進化と成熟

Twitter上でも話題になっている、「江口寿史先生の「マンガの背景」論と、マンガ家たちの反応。」のまとめを読んで、2ヶ月ほど前に映画『キック・アス』を見たときに感じた感想と似通ったものを感じたので、それを残しておく。特に目新しい話ではないが、思…

『営業と経営から見た筑摩書房』菊池明郎

「出版人に聞く」シリーズの7巻目。 これはもう出版業界に関わる人は全員読んだ方がいいと思う。 筑摩書房という会社は不思議な会社で、決して規模は大きくはないし、売り上げ的にも業界では上位というわけではない、中小出版社であるにも関わらず、この業界…

新天地

えーい見切り発車は私の十八番、ということでとりあえず新たな場所で日記というかなんというかいわゆるひとつのまあブログってやつを書き始めてみました。こことの棲み分けについてはノーアイデアというかまったく線引きもできておらず、書く記事書く記事「…

新しいことを始めよう、とは思うものの

前回のエントリにはコメントやらスターやらをいただきまして誠にありがとうございます。 まだ、この日記が読まれているということを認識したと共に、やはり何らかの反応があることはありがたいと改めて思いました。つーことで、更新せにゃ、と思うわけですが…

インターネットとの付き合い方

既に4ヶ月近く更新が止まっていることもお分かりのように、最近では日記を書く、というか日記を書いてWebにアップする、という気力が湧いてこない。そもそもは忙しさのあまり、更新する時間が取れなくなったことが原因だったわけだが、それが続き、日記を更…

「午前様」という言葉を知らなかったあの日に帰りたい…。 という感じで生きている今日この頃。皆様如何お過ごしでしょうか。 MYSCONが終わって少しは楽になるかと思ったらそんなことはまったくなく、むしろMYSCONが終わったためにストレスの発散場所がなくな…

MYSCON9無事終了いたしました

というわけで、怒涛の勢いでこの一ヶ月あっという間に過ぎていったMYSCON9も皆様のおかげをもちまして無事に終了いたしました。昼の部のゲストとしてご参加いただきました近藤史恵先生、田代裕彦先生、インタビュアーとして先生方のお話を引き出してくださっ…

告知が遅れましたが、MYSCON9の参加受付が今週末から始まります! 今年も昨年同様の昼夜に分かれてのイベントとなります。そして昼のゲスト一組目は近藤史恵先生です!(近藤先生自らのサイトでの告知、ありがとうございますm(__)m) 昨年刊行された『サクリ…

相変わらずバタバタとしております。しかし、ドストエフスキーが言うように「人間とは慣れる生き物」なわけで、段々とこの生活に慣れてきてしまっている自分が嫌だ。睡眠時間不足だけはどうあがいても慣れませんが。 昨夜は「桜庭一樹直木賞受賞!」のニュー…

新年あけましておめでとうございます。 すっかり更新がご無沙汰となっていますが、ただでさえバタバタしていたのが師走に入ってからは、教師でもないのに一層バタバタな日々を送っており、毎日が午前様状態です。 おまけにクリスマスプレゼントにご丁寧に風…

『科学忍者隊ガッチャマン DVDコレクション』

http://www.de-club.net/gtd/ うわー、きちゃったよ。『Xファイル DVDコレクション』に続き、私にピンポイント。やりやがったなディアゴスティーニ。全部で68号って『Xファイル』よりも多いのかよ!。1,790円の68号ってことは12万円超えるの?!マジかよ! …

納品が迫ってそれどころでもないんだが、セパハン戦はリアルタイムで鑑賞。ミラン戦は12時過ぎに帰宅してからBS日テレで見た。 こういう試合がなあ、Jでも出来てればなあ、と嫌でも思ってしまう。たらればはまったく意味がないんだけど。セパハンサポーター…

『火星の倉庫』ヨーロッパ企画

作・演出:上田誠、出演:出演:石田剛太、酒井善史、諏訪雅、角田貴志、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力、松田暢子、山脇唯 劇場がサンモールに変わってどうなるかなあ、と思っていたんですが、舞台は広くなっても相変わらずのヨーロッパ節…

えー、言わずもがなかと思いますが、Jリーグ最終節のあまりの惨劇に激しくショックを受け、しばらく立ち直れなかったshakaですこんにちは。 というか、鹿島戦からケチがついたかのように、応援するチームがことごとく悲惨な憂き目に遭い(イングランドはユー…

横溝正史の生原稿が見つかる

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071120/trd0711201745007-n1.htm 『犬神家の一族』、『八墓村』といった代表作だけでなく、未発表原稿まで見つかったそうです。12月1日から二松学舎大学で一般公開とのこと。これは横溝ファンならずとも見てみたいです…