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「紙の本」という「デバイス」について考えてみる

Kindleの発売が発表され、さらにはあまり目立ってはいません(笑)が日本でもLideoの発売が発表されるなど、SONY Reader、koboといった既存の端末も含めて電子書籍の状況も「デバイス」という単位で議論されることが多くなってきました。 また、電子書籍端末…

『ベストセラー・ライトノベルのしくみ』飯田一史(青土社)

友人(?)に薦められて読んだわけだが、思った以上に良書だったので、レビューを。 特に、出版業界関係者は必読。ライトノベルを読んでいなくても大丈夫。私もほとんど読んでない(俺妹だけだ)。それでもこの本は「自分は出版業界の人間である」と思う人な…

アメコミ原書でオススメってある?

なかなか思うように英会話のスキルが上がらない。 自分なりに弱点を分析すると、「英語脳」になれない、ということが大きな原因のひとつ。 んでもってなぜ「英語脳」になれないのか、というと日本語を意識せずに使える英語のフレーズが圧倒的に少ないからな…

『営業と経営から見た筑摩書房』菊池明郎

「出版人に聞く」シリーズの7巻目。 これはもう出版業界に関わる人は全員読んだ方がいいと思う。 筑摩書房という会社は不思議な会社で、決して規模は大きくはないし、売り上げ的にも業界では上位というわけではない、中小出版社であるにも関わらず、この業界…

『科学忍者隊ガッチャマン DVDコレクション』

http://www.de-club.net/gtd/ うわー、きちゃったよ。『Xファイル DVDコレクション』に続き、私にピンポイント。やりやがったなディアゴスティーニ。全部で68号って『Xファイル』よりも多いのかよ!。1,790円の68号ってことは12万円超えるの?!マジかよ! …

横溝正史の生原稿が見つかる

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071120/trd0711201745007-n1.htm 『犬神家の一族』、『八墓村』といった代表作だけでなく、未発表原稿まで見つかったそうです。12月1日から二松学舎大学で一般公開とのこと。これは横溝ファンならずとも見てみたいです…

Amazonが電子ブック『Kindle』を発表

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0711/20/news013.html(ITmedia) http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20361390,00.htm(CNET) SONY、東芝、Panasonicといずれも大失敗に終わってきた電子ブックの世界に、遂にAmazonが登場。こ…

『水底の骨』アーロン・エルキンズ 【bk1】

スケルトン探偵ことギデオン・オリヴァーものの第11作目。シリーズの3作目くらいまでは『このミス』などでも毎回上位にランクインしたし、人気もあったと思うのだが、いったん間が開いてしまってからの復活は殆ど話題になっていない。個人的には相変わらず好…

『ボビーZ』

http://www.sonypictures.jp/movies/bobbyz/index.html いうまでもなくドン・ウィンズロウの『ボビーZの気怠く優雅な人生』【bk1】の映画化なわけですが、ストーリーとかは忠実に作っているように見えるんだけど、何度CM見ても「違う」感が漂ってしまう。な…

気になる本

『カレンダーボーイ』小路幸也 【bk1】出たよ!買うよ!今月は『HEARTBLUE』も出るよ! カレンダーボーイ作者: 小路幸也出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2007/11メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (26件) を見る

お題

前述したように海堂尊の東城大学病院シリーズのタイトルは今のところ、 『チーム・バチスタの栄光』 『ナイチンゲールの沈黙』 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 と、カタカナ約7音節+「の」+漢字熟語4音節のパターンで出来ている。「ターンタタタタのタタ…

『ブラックペアン1988』海堂尊 【bk1】

自分は今、非常に後悔している。なぜこれを、某ランキング投票前に読み切らなかったのか。まあ、ミステリなのかといわれれば断言はしにくいのだが、面白さという点では申し分なし。超弩級、いわゆるドレッドノート級、つまり重量感のある面白さというのとは…

SF短編『グーグルが悪に変わるとき』

http://d-p.2-d.jp/6ot/scifi/scroogled_by_cory_doctorow.html コリィ・ドクトロウという人が書いたSF短編。なんつーか、かつてのSFが持っていたサイバーな存在に対する禍々しさみたいなものを久々に感じた。 インターネットと携帯電話があっという間に世界…

『果断 隠蔽捜査2』今野敏 【bk1】

前作『隠蔽捜査』(→レビュー)の一件で、警察庁から大森警察署の署長へと異動させられた竜崎。しかし警察庁とはかけ離れた現場でも相変わらずの合理主義を貫き通し、部下達から早速「変人」扱いされる。そんな中、サラ金強盗が逃亡中に大森署管内で捕まる。…

気になる本

『ミステリと東京』川本三郎 【bk1】なんか妙に面白そうな本↓。 久生十蘭、中井英夫、松本清張から、島田荘司、宮部みゆき、恩田陸まで、東京を舞台とした多彩なミステリ小説を糸口に、巨大な犯罪都市「東京」を読み解く。『東京人』連載を加筆・再構成し書…

気になる本

『実教席のサッカー論』山本浩、倉敷保雄 【bk1】サッカー実況のカリスマ二人の対談集。これは読まずにいられない。この編集者はわかっとるねえ。 実況席のサッカー論作者: 山本浩,倉敷保雄出版社/メーカー: 出版芸術社発売日: 2007/10/01メディア: 単行本購…

気になる本

『心臓と左手』石持浅海 【bk1】『月の扉』で探偵役を演じた座間味くんが再登場する短編集。というか『人柱はミイラと出会う』、『Rのつく日には気をつけよう』、そして本作と短編集が立て続け。しかもこの時期に。絶対票が割れるよな、MOTTAINAI!。自分的…

『慎治』今野敏 【bk1】

1997年に書かれた作品で、双葉社のものは絶版となっていたが、この度中公文庫として復刊。以前に『隠蔽捜査』があまりにも面白かったので、その他のおススメを聞いたら名前が挙がったのでずっと探していたのだが全然見つからなかったので、今回の復刊は大変…

気になる本

『輝くもの天より墜ち』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 【bk1】えびすさんの日記を読んで読みたくなった。ミステリだしディックだし。ティプトリーは『たったひとつの冴えたやりかた』しか読んだことがない上に、読んだ時に「冴えてねえよ!」と叫んで…

『サクリファイス』近藤史恵 【bk1】

これはもう素晴らしかった。各所での評判がよかったのも頷ける。「捩れた愛」を描かせたら近藤史恵は当代随一だなあ。そしてまたミステリというコードが「捩れた愛」を書くに如何に適しているかというお手本のような作品だった。 サイクルロードレースという…

気になる本

『平成関東大震災』福井晴敏 【bk1】ガンダムガンダムと新作の噂が四方八方から流れていたので、こっちの情報は完全にスルーだった。しかも新書サイズ。ノーチェックだよ。しかしまあ、いくらなんでもこれはどうしようかなあ。買うか悩むなあ。ちなみにbk1と…

『インシテミル』米澤穂信 【bk1】

いやー、私ってミステリが好きだったんだなあ、と今更ながら改めて確認いたしました。 ここ数年は「本格ミステリ」って冠されている本を殆ど読まなくなった。結果的に「本格ミステリ」と呼ばれるような本は読んでいたけど。まあどこぞの誰かの言葉を借りれば…

気になる本

シーザーから挑戦を受けたので (<違います)、こちらも。 『銀輪の覇者(上)』斉藤純 【bk1】 『銀輪の覇者(下)』斉藤純 【bk1】2005年『このミス』第5位。昭和9年を舞台に本州横断大日本サイクルレースに命を賭けた男たちの熱き物語。ようやく文庫化さ…

気になる本

『慎治』今野敏 【bk1】めでたく復刊!ありがとう中央公論新社!ブクオフで探す必要がもうなくなったぜ。 慎治 (中公文庫)作者: 今野敏出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/08/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (15件) …

購入本

『真夜中の神話』真保裕一 【bk1】そんなわで手持ちの本を読み終えてしまったので、文庫デフォルト買いの真保裕一を購入して読んでおります。 真夜中の神話 (文春文庫)作者: 真保裕一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/08/03メディア: 文庫 クリック: 2…

『桜庭一樹読書日記』桜庭一樹 【bk1】

読書日記とはいえ、日記には違いないわけで、日記にレビューも何もないと思うのだが一応。まあ、よくもこれだけ本を買って読むことができるなあ、というのが率直な感想である。書評家でもこれだけ読めるもんだろうか。その上で創作までこなしてるんだから、…

気になる本

『天使は容赦なく殺す』グレッグ・ルッカ 【bk1】ルッカの新作はアティカス・シリーズじゃないのね。面白そうだがハードカバーか…。といいつつ、『守護者』しか読んでないアティカスシリーズの積ん読をいい加減読まないとな。 天使は容赦なく殺す作者: グレ…

『楽園』宮部みゆき (上)【bk1】 (下)【bk1】

宮部みゆきが還ってきた。 それが、たった今『楽園』を読み終わってまず思ったことだ。 『模倣犯』以来、宮部みゆきが手掛けた現代ものは『R.P.G.』、『誰か』、そして『名もなき毒』の3作である。あとは時代もの、もしくは『ブレイブ・ストーリー』、『ドリ…

気になる本

『ソロモンの犬』道尾秀介 【bk1】道尾秀介の新作。「青春ミステリー」とあるが、まあ一筋縄ではいかんのだろうと。 ソロモンの犬作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/08/08メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (87件) を…

購入本

『楽園(上)』宮部みゆき 【bk1】 『楽園(上)』宮部みゆき 【bk1】いくら最近の宮部の現代ものにいくばくかの違和感を感じるとはいってもね、これは買うでしょ。『模倣犯』の興奮が蘇ることを期待。 楽園 上作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発…