MYSCON6レポート 開会&インタビュー編

そんなこんなでギリギリまでバタバタしていたわけで。本来ならば開会宣言して、インタビューに入る予定だったが、いきなりインタビューと相成る。MYSCON六回目にして一番前(といっても端っこだが)でインタビューを拝聴させていただく。この時、ビデオの電源を入れるために狭い人並みを抜けて往復したのは迷惑行為だったと反省。入り口側にも電源があるといいのだが。
太田先生のインタビューは執筆活動と直接関係ないところが個人的には面白かった。NIFTYの初期からパソコン通信をはじめて、自らも中心の一人となってミステリフォーラムを立ち上げた話なんかは大変興味深かった。当時そのフォーラムのメンバーとオフ会をした時の話では「それこそこのMYSCONのように全国から人が集まりました」という話を聞くと、「ああ、先駆者がいたからこそこうしたことができているんだなあ」と思う。それと、「トリックのストックはない」という話。シチュエーションを先に作って、それに対して「言い訳」を考える、という手法は「へえ」と思った。そこまで自覚的なものなのだな、と変に感心した。やはり職業作家ともなると自分の創作手法についてはキッチリ説明できるのだなあ。って当たり前ですか?。
杉江松恋さんのインタビュー技術は「さすが!」と思わせるもので、一見話が飛んだかと思ったら、ちゃんと次の話に繋がったり、前の話を受けたりする。当然ながら知識が膨大だから、どんな答えも受けられる。時間まで調整する余裕振りにプロの仕事を見た気がした。こういうインタビューを聞いてしまうと、来年以降難しい。
で、インタビューの後に企画説明などがあるわけだが、この段階で開会宣言、というのもなんだかなあ、と考えながら机を移動してしたらあろうことか太田忠司先生の最新作『月読』を机から落としてしまう。一斉に巻き起こるブーイング <当たり前だ。思わず先生に「後で土下座して謝ります!」と言ったのはいいが、結局土下座してない。太田先生申し訳ありません。この場を借りて謝罪いたします。
ま、そんなわけで「いきなり失態を見せた代表です」という一言で開会宣言。場の空気がおかしなことになっているので早々に個別企画の説明に入る。
読書会、洋画劇場、児童向けミステリ、ソムリエ、オークションと無難に説明が続く。そして、これまで常にゲリラ的にやってきた大喜利企画を今回ははじめて事前に説明するという暴挙に出た。脚本・おがわさんによる進井くんとおがわさんの二人小芝居。私的にはメチャメチャ笑った。小芝居して結局伝えたのは開催時間と場所だけでしたが。
更にその後、ぷれ企画である「MYSCON6くじ」の抽選会が行われたのだが、ちょっと打ち合わせ不足じゃないのかなあー、って感じ。できうる限りフォローしようとしたが、色んな意味で不運な結果が重なって今ひとつ盛り上がりに欠けた。しかしまあ、こんなことでへこたれる鳶迩ではないはず。来年も期待しよう。
んでもっていよいよ全体企画の説明(内容は後述)をして、各グループリーダーによるテーマの抽籤。よりによって一番引きたくなかったテーマを引いてしまう。でも自分達が考えたテーマだから自業自得。そして休憩に入る。