MYSCON6レポート 個別企画編

全体企画が終わって一休み、といきたいところだが、大喜利の用意があるので一旦部屋に戻りしこしこと作業をする。そしたらいつのまにか企画の時間を過ぎていたらしく、「MYSCON洋画劇場でスピーカーがないって言ってるよ!」と言われ、大慌てでMYSCON洋画劇場へと向かう。
今回の海外企画はミステリにまつわる海外映画の紹介で、レビュアーは政宗九さん、深川拓(id:tuckf)さん、石井春生さんのお三方。政宗さんが韓国映画、深川さんが最新の映画、古本女王はちょいと古めの映画と、それぞれの特徴が出た紹介だったと思う。個人的には政宗さんに『カル』の紹介をしてもらって皆に見てもらい、MYSCON参加者で真相を読み解く、とかやって欲しかった。企画担当の茗荷丸くんに振ってもらい話す機会を与えられたのでヒッチコックについて少々話す。いやまあヒッチコックについて語ったら一時間だろうが二時間だろうが足りないんだが。ミステリ好きには是非とも見てもらいたい。もちろん、古くからのミステリ者は見てるとは思うんだけどね。若い人たちにも是非。お金をかけなくてもこんなに面白い映画があるってことをしってもらいたいし、なによりヒッチコックは映像という場でスリルとサスペンスだけでなく、本格もメタもやってる。ミステリ好きが見たら絶対に面白いはず。原作が多いのも特徴で、ただ原作を忠実に映像化するだけでなく、映画ならではの面白さを必ず追究するのもヒッチコックの特長。
余談ではあるが、私のミステリ映画指南書である石沢英太郎の『ミステリー映画館』の紹介をしたときに、「余談ですが石沢英太郎の著書には『つるばあ』という作品があります」と言ったら日下三蔵さんがバカウケしてくれたのが嬉しかった。
この企画では実際に映像を流して見せたりできたので、また企画が進化したなあ、という感じ。次は是非冒険アクションかハードボイルドでお願いします。
休む暇もなく2コマ目の『ミステリソムリエ』の準備。ギャルソンエプロンをして走り回っていたら大盛有閑さんに「三河屋のあんちゃんみたい」と言われる。ええ、今回はメインである室長飛鳥(id:asuka_sitsucho)さんとかすり(id:kasuri)さんの引き立て役ですから!。といいつつ白ワイシャツを忘れたのはナイショだ。それにしても飛鳥さんの衣装は本格的だった。
当初は参加人数15人限定の予定だったのだが、何名かの見学者を含めて20名ほどで始まった。まず、ワインにまつわるミステリの紹介。ここでも言いましたがミステリに登場するワインは殆んどが赤ワインなんですよね。ワインといえば赤、というのもあるんでしょうが、ことミステリになると血の色を連想させるので余計にそうなるんだと思います。今回の『ミステリソムリエ』は白ワインのテイスティング。実際のミステリに絡められたらもっと良かったんですけどねえ。来年は赤ワイン編という話も出てますので、リベンジかな。
次に、白ワインの説明。今回はメジャーと呼ばれるシャルドネソーヴィニヨン・ブランリースリングの三種と、マイナーのミュスカデの四種類。それぞれの色、香り、味の特徴を飛鳥さんがわかりやすく説明。それを理解してもらったところで実際のテイスティングに入ります。ワインも全員分足りそうなので見学者の方々も全員参加で。
私は既にリハーサルで経験してるからわかるんだけど、皆さん迷う迷う。その迷う姿が楽しくて仕方がない。自分も答えがわかっちゃいないんだけど、やたら必死な皆さんを見ていると心の中で「悩め悩め」という悪の言葉が聞こえてきてしまうほどに。政宗さんなんかは他の人に解答が見られないように隠して書いちゃったりしてるし、対照的にフクさんグレさんは最初に飲んで「これじゃ!」と決めてあとは飲むのを楽しんでたり。当初危惧していたグレさんよりもフクさんの方が酔っ払い状態で、二言目には「おかわり!」と言っていたのがやたらと印象に残っている。もしかして代表退いたのは飲みたかったからなのか?。わざと悩ませるために時間を長めにとっていたのだが、見事に術中にはまってマサトクさんやS.T.R.さんは酔ってきて味がわからなくなっている。DR.メフィストさんは「カクテルならわかるんやけどなあ」と呟いている。カトウ(id:bad)さんは時間ギリギリまで悩んでいるが結論が出ないらしい。シンキングタイムを締め切って、いよいよ正解の発表、の前に皆の答えを聞いていくが見事なまでにバラバラ。そして正解発表の声と共にどよめき。2本目までの正解を発表したところで既に2問とも正解しているのはまる缶さんただ一人。そのまる缶さんも三問目を間違う。結局20人全員ハズレ。正解者なし。室長飛鳥高笑い <ウソです。
とにもかくにも大好評だった、この企画『ミステリソムリエ』はスタッフによる発案ではなく、参加者の一人である飛鳥さんの持ち込み企画。こうした企画が増えてくれるともっとMYSCONは盛り上がると思います。自分のこんなことやってみたい!という方がいましたら遠慮なくスタッフまでお声をお掛けください。