昨日何気なく神保町を歩いていたら『ウルトラジャンプ』の巨大看板に出くわす。そこに踊る驚きの文字「『忍空』復活!」。ビックリだよ!。っていうかむしろ「桐山光侍復活!」じゃないのか!。かの当時は相当精神的に追い込まれていたそうだがもう大丈夫なのか。そして今更『忍空』に読者はついてくるのか?。10年ぶりだしなあ。まあ『ウルトラジャンプ』だからある程度年齢層は上野世代を狙っているわけで、懐かしむ読者はいると思うが。なんにせよ驚きましたです。っていうか気づくの遅いですね、私。
瀬名秀明の『BRAIN VALLEY』が新潮社から文庫で出ている。これは角川文庫版が絶版となって新しく新潮文庫から出るということか?。この辺の角川の戦略はよくわかりませんな。それにしても新潮文庫版の表紙が気になる(ISBN:410121431XISBN:4101214328)。このイラストは誰だ?。どこかで見たような絵柄なんだが思い出せん。
ハヤカワ文庫のフェア『秋のHOTHIT100』の小冊子をもらって読んでいたら、「書店員の選ぶハヤカワ文庫ベスト」というランキングが載っていて、総合ランキング、ミステリーランキング、SFランキング、ファンタジーランキングという形で取り上げられていた。よくわからんのが総合ランキングの扱い。SF作品が選ばれてるけど、SFランキングはまた別物。集計方式がよくわからん。まあ、企画物だからいいんですけど。んでもって総合の3位に入っていた『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』(ISBN:415120007X)という作品を恥ずかしながらまったく知らなかった。調べてみたらこれって映画『ヴァージン・スーサイズ』の原作なのね。映画も観てないんだけど。ちょっと興味を惹かれたので読んでみたくなった。
その他の作品は大方ハヤカワの定番といえるべき文庫の紹介となっていて、小冊子にショートショートを寄稿している田中啓文の作品が数作挙げられているのは多少の贔屓かな、とか穿った見方もしてしまう。その他は殆んどが古典的定番ともいえるものだし。総合ランキングにSFが2冊も入っているのにミステリが入っていないのはちょっと寂しく思う。それにしても相変わらず『アルジャーノンに花束を』と『夏への扉』は強いんだなあ。私も好きだけどさ。あと、グインとか紹介されてもとてもじゃないけど秋の間に読みきれないと思う。
ちなみに現在ミネット・ウォルターズの『昏い部屋』を読んでいるんですが、じっくり読むことを課しているので一日に100ページも読めない。一週間も読んでるよ。それにしてもいつもながら嫌な人間しか出てこない話だ。という本の話題だらけの日記もたまにはいいかと。