そういや週末にテレビ見てたら、突然CMだかなんだかよくわからない謎の映像が流れ出してビックリした。アニメの豚(ブブースリー、というらしい)が「アシカ!アザラシ!セイウチだ!」とかいう歌を歌っている。前足があるのがアシカで、前足がないのがアザラシ。牙があるのがセイウチで、小さいアシカがオットセイで、大きいアシカがトド、と歌っている。それも二回も繰り返して。
いったいなんだったんだ。ただ妙に気になる歌だったんだよなあ。もう一回聞きたい。
新文化の10月30日付けの記事で、また取次が勝手なことやって揉めてるということが書かれている。
そもそもの発端は2007年からISBNコードが現在の10桁から13桁に変更されることが原因にある。版元、取次だけでなく、図書館、書店も含めこの変更の影響はかなり大きい。Webの世界でも同様で、Amazonbk1をはじめとするオンライン書店の対応も気になるところだし、はてなはまぞうとかがどうなるのかといった細かい点まで挙げれば影響範囲は広がるばかりだ。
で、先週に取協がこの13桁化に対して12月28日(1月4日配本分)から13桁化対応するよー、と告知したわけだが、これがまた勝手な行為だったらしく、図書コード管理センターと揉めているらしい。相変わらず取次の「俺様」態度は変わらんようだ。実際このままゴリ押しで行くんだろうし。
とはいえ、今回の件に関しては取次だけの問題でもない。というかむしろ業界全体で足並み揃えようという意識がなさすぎ。そもそも13桁化にしたって義務でなく任意だったりする(でも実際は13桁化対応しなきゃ売れないし流通しない)。これは例の「消費税表示」問題の影響があったんじゃないかと邪推する。あの時も揉めに揉めて「任意」って形に落ち着いたし。
実際、どう考えたって業界全体に影響することはわかってたんだから、どっかが主軸とって「これこれこういう風に移行していこう」という旗振りはすべきだっただろう。実際、未だに書協からの声明は出てないし、取協はこうして揉めてるし、各版元でも足並みは揃ってない。細かい話だけど10桁と13桁が混在する中で在庫管理やPOSデータがどうなるのかもハッキリしないし。伝票ひとつとっても噛みあわないところが出てくるだろう。
実際の現場での混乱は少ないのかもしれないが、それが結果論なのか予測の上なのか、もし混乱が大きかったらどうするのか。とにかく業界全体での意識統一がなさすぎ。任意だとしたっていくつかのパターンを提唱するとか、やりようはいくらでもあるはず。相も変わらず「困った困った」だけを連発して「じゃあどうしよう」という意識がないよなあ。
実際に13桁化がスタートしたとき、何が起こるのか非常に楽しみではある(皮肉です)。この問題についてはもっと色々と思うところもあるんだが、長くなりそうなのでとりあえずこんなもんで。