産経抄(3月25日分)

http://www.sankei.co.jp/
トップにリンクしたから文句はあるまい >産経。
非常に不愉快な内容だった。不愉快というかどうにも納得できない論理だ。引用するとまたクレームが来るかもしれないので、勝手に要約する。正しい内容は現物を読んで欲しい。
産経抄では、
「平和」を勝ち獲るためには、時に血を流すことも必要だ。もし、「反戦デモ」をするならアメリカに対してではなく、フセインに対して「即時亡命を」と叫ぶことが筋道。
と、語っている。
本気か?。本気で言ってるのか?。平和を勝ち獲るために、時には血を流すことも必要だ、というのはまあ100歩譲ってこの際言及するのはよそう。しかし、「反戦デモ」をするならアメリカに対してではなく、イラク、それもフセインに対してするのが筋道、というのはまったくもって理解できない。
今回の場合、先に喧嘩を売ったのは誰だ?。アメリカじゃないのか?。なぜ、今この時に「戦争」をおっ始めなくてはならないのか、その理由はあるのか?。そして、なぜ相手はイラクなのか説明できるのか?。
これではまるで、体格が大きくて腕力のある子供が、「気にいらない」という理由で他の子供をいじめた時に、「悪いのは君だから、とにかく謝っちゃえよ」といじめられっこに言うようなものではないか。確かに、目前のいじめを止めるには手っ取り早いかもしれない。だがしかし、それで、その子に対するいじめがなくなったとしても、いじめっこは次の標的を狙うだけで何の解決にもならないではないか。その時もまた「悪いのは君だから先に謝っちゃえよ」と言うのか?。それが正しい「反戦」なのか?。
確かに、現在「反戦デモ」を行っている人達は、一刻も早い戦争終結を願っていると思う。しかし、「今」の戦争が終わっても、また次が起こるのならそれは意味はない。真の意味での「反戦デモ」ではない。我々は、不可能かもしれないが、恒久的な「反戦」を目指しているのだ。目先の戦争が終わるならば、先に手を挙げた側に着いてもいい、ということではないはずだ。それは今後も、武力による平和獲得は正しい、と認め、同じ過ちを繰り返すことを了承してしまう。
産経はすぐに戦争が終われば、被害が少なくてすむのならば、いくらでも戦争が起こっても構わない、という意見なのか?。そんな風に考える奴がいるからいつまでたっても戦争はなくならないんだ。