『Number 574 Rising Japanese』

shaka2003-04-17

日本人メジャーリーグプレイヤー特集。半分は松井特集だ。個別記事については随時コメント。
とはいえ、たかだか10試合にも満たない材料で松井を論じようとしているので、どれもこれも似たり寄ったり。斬新な視点での記事は殆どない。しかも、速報性では新聞などに遅れを取っているので読むべき価値のある記事はなかった。まあ、リーグ終了後ゆっくりと一年を振り返ってのインタビューに期待しよう。
良かったのはイチローアレックス・ロドリゲススペシャル対談。二人ってこんなに仲が良かったのか。ざっくばらんな会話(としかいいようがない)の中にも相手をリスペクトしているのがわかって微笑ましい。

ロドリゲスが、「シアトルで一緒にプレーできたら、どんなふうだったろうね」と言えば、イチローは「出て行ったのはそっちだろ(笑)」と切り返す。メジャー最高年俸プレイヤーと日本人メジャーリーガーがここまでフレンドリーに会話しているのは珍しいし、なんとはなしに嬉しくなる。
さらに、『イチローが教えてくれたこと』では、イチローがメジャーの選手たちにとってどれほどのインパクトを持つ選手なのか、ということがよくわかる。イチローは日本でもアメリカでもオンリーワンの選手なのだ。
野茂のインタビューも良かった。この人は本当に人間として素晴らしい。正直言って私は野茂信奉者になってます。でもホント、それくらい凄い人ですよ。テレビではなかなかこういう部分が伝わらないけど、この記事を含め、文字媒体では比較的しっかりと実像が描かれていると思うので、是非読んで知って欲しい。この人がどれだけスポーツを愛し、野球を愛し、野球が出来る環境と、そこで培った財産を愛しているのか。それだけでも素晴らしいメッセージだと思います。

「ただ僕は、自分の周りの誰か一人でも、うまく行ってないと嫌なんです」

という一言は一つ間違えれば傲慢にも聞こえるけど、彼がやってきたことを振り返れば、納得です。
そして、緊急記事。先日の日本GPで転倒し、一時は命も危ぶまれた加藤大治郎への応援メッセージ。加藤と交流のあるライダー達が大治郎へのメッセージを贈っている。天才ライダーとしてここまで順調にクラスを上げてきて、今年は優勝も狙えるという話も聞いていただけに、このニュースはショックだった。容態が容態だったので、コメントを差し控えていたのだが、ファンとしてはやっぱり「復活を信じている」としか言えない。この記事読んでてちょっと泣きそうになった。
先日、世界柔道連盟からフェアプレー賞を贈られ、来る全日本選手権での引退を発表した篠原信一のインタビュー。この記事では「引退ではない」と語っているが、16日の記者会見の方が後の情報と思われるので引退は事実か。「潔かった」という理由でフェアプレー賞を受賞したが、だったら判定覆して金メダルやれよ、と思ったのは私だけではあるまい。当人のことを思えばそんなこと言えるはずもないのだが。
最後の全日本選手権井上康生とは決勝まで行かないと当たらないが、両者とも勝ちあがって最後の勝負を見せて欲しい。どっちが勝っても四度目の優勝。有終の美か、それとも。29日が待ち遠しい。
乙武洋匡のフィールドインタビューは我らが広島カープ新井貴浩。彼がプロ野球選手になる経緯があまりに「らしい」ので笑える。ファンはのんびり待っとるで。新しい大砲に育つことを。
欧州選手権予選でのウェールズ快進撃はホントビックリである。私の愛するライアン・ギグスがもしかしたら欧州選手権という晴れ舞台に上がる日が来るかもしれない。代表でのギグスは見たことがないので、是非見てみたいなあ。
『コントレラスはもういない』の記事は一瞬タイトルを見て、「え?!コントレラスってもうヤンキースクビになったの?」と思ったけど、そういう記事ではありませんでした。