『Number 576 NEW YORK YANKEES 2003 TOP OF THE WORLD』

shaka2003-05-15

574号がメジャーリーグ日本人特集といいつつ半分は松井特集だったにもかかわらず、またメジャー、それもヤンキース特集。正直中身は薄い。
ヤンキースに関する過去のデータは、『Number』をずっと読み続けていればどこかで読んだことがあるような記事だし、「NYヤンキース全主力選手ギャラリー」は一人一人に関する記事の量が少なすぎる。結局は松井とミスターこと長嶋茂雄との対談がメイン。特にたいしたこと話してないけどね。
特集以外の記事について。
イチロー 屈辱の一ヶ月」は、相変わらずマイペースであるイチローイチローらしいインタビュー。屈辱とか、そういう言葉で囃し立ててるのはマスコミだけ。本人は相変わらずです。
巻頭の「AT THE FRONT」は、オランダと日本の両国籍を持つ高校生、中野健児。寡聞にして彼のことはこれまで知らなかった。オランダユース代表に選ばれるほどの逸材ながら、日本の代表を目指すため辞退したという彼。将来が非常に楽しみである。オランダのサッカーで育ち、日本でプレイすることなく日本代表まで上り詰めたら面白いだろうなあ。
連載三回目となったジャイアンツ、仁志敏久の「プロフェッショナルの証明」。ますます哲学問答じみてきました。その哲学家ぶりが面白くてしょうがない。彼はいつか野球で解脱するんじゃないだろうか。
乙武洋匡のフィールドインタビューは、アン・ジョンファン。彼はほんとに外見のイメージで苦労しているなあ。サッカースクールへの参加を依頼された時の彼の言葉は意外ととるか、らしいととるか。私は「らしい」ととりました。好きな選手でしょ、私は。
プレミアリーグの最終決着。マンチェスター・ユナイテッドアーセナルの悲喜こもごも。しかし、アーセナルが連覇ならなかっただけで「落日」っつーのはどうかと。純粋に考えてピレスの怪我による離脱は致命的で、それは例えばマンチェスターベッカムスコールズが離脱しても優勝できたかというレベルの話。ベンゲルの責任だとか選手の精神的弱さと短絡的に結びつけるのはどうか。
そんなことよりも、ベッカムの移籍はあるのかどうかのが問題だ。レアルに移籍というのはどう考えてもおかしいことだらけなのだが、もしそれが実現したら私は本当にレアルを嫌悪するね。
第11回ナンバーノンフィクション新人賞が発表。今年は最終選考に2編しか残らなかったそうだ。受賞作は、ヨットレースの国際審判を扱ったという異色の一編。まだ味読ですので感想はなし。
今週はこんなところです。