『Number 577 Japanese Only One 』

shaka2003-05-29

総力特集2003年プロ野球と題され、ペナントレースが約二ヶ月過ぎたプロ野球特集(の割にプロ野球の記事に辿り着くまで時間はかかるが)。
その中でも特に清原に関しては多くのページが割かれている。
個人的に清原と言う選手が嫌いなわけではないし、それなりに認めてはいるのだが、実質スタメンですらない選手にスポットを当て、実際に活躍している選手がないがしろにされる風潮はあまり好きではない。特に、前回のプロ野球開幕直前特集でも清原についてはページが割かれていたのだから、なぜまた?という感は否めない。
しかも記事の内容は結局「怪我と戦う」清原の姿である。なんだかなあ。
そしてまた「ミスター」。日本の野球関係者はいいかげんこの人から卒業できないのかね。メジャーの松井とイチロー、日本の次世代スターについて語ってます。特に目新しいことなし。
オリンピックの代表監督としての話も、現時点で特に気になるところはなし。代表メンバーが発表されたとか、そういうことでもないので、「ドリーム」とか前々から言ってることだしね。
松坂世代の記事もいつものことだけど、それでも今年の彼らは活躍しているから、やっぱり面白い。和田と新垣は本当に新人とは思えない活躍ぶりだが、今後も当面は「対」で扱われるのは仕方ないか。二人にとっての「プロの洗礼」が両方共に中村紀洋だったのは、さすが「ノリ」って感じ。確かに投手としては自信持って投げた外角低目のストレートをライトスタンドに一直線に持っていかれたらへこむだろう。
そしてやっぱり凄いのは松坂。この怪物くんはどこまで進化するのか。今は日本の球界は彼を中心にして回っているといっても過言ではないよね。でもいずれはメジャーに行っちゃうんだろうな。それもまた楽しみではあるけど。
そして先日、大魔神・佐々木を抜いて最多セーブ記録を作った高津のドキュメント。もうちょっと濃い内容が欲しかったけど、それなりに面白い。打者が「消える」と賞賛する電化の宝刀シンカーを一度はバッターボックスで見てみたいものだ。
その他に、城島と阿部慎之介を取り上げた新世代キャッチャー論。ブルーウェーブ・谷とドラゴンズ・福留の打撃比較、スワローズ宮本とジャイアンツ・仁志などが小コラムにて取り上げられている。
あと、松井のメジャー紀行は今回も載ってます。仁志の連載がなくなっちゃったけど終わり?。
さて特集以外では、なんといってもユヴェントスのパヴェル・ネドベドのインタビュー。折しもチャンピオンズリーグ決勝の日に読むことになるとは。ユーヴェが負けて今頃泣いてるのかなあ。こっちまで悔しくなってくる。「私にはジダンフィーゴのような才能はない。あるとしたら一生懸命やるという才能だけだ」という彼の言葉は、本当に彼らしい。バロンドール候補にも挙がってますが、の問いには「私だったら迷わずラウールに入れるね」っていうところも好きだなあ。是非とも来年こそはチャンピオンズリーグ決勝の舞台に立って、そして勝って欲しい。あ、いや、ホントはマンチェかバルサバイエルンが勝って欲しいです。
そして今年もあと一息のところで苦渋を舐めたインテルの智将エクトル・クーペルのインタビュー。この人は可愛そうなくらい「万年2位」の監督。不思議なくらいに優勝できない。その理由が幼い頃の体験に根ざしているっつーのは正直どうかと思うが。ところでインテル続投なんですかね。
も一つサッカーネタ。戸田和幸インタビュー。
正直ね、厳しいと思うのよ。一応契約は来年一月まで残ってるみたいだけどどうなのかねえ。ジーコは見向きもしてないしねえ。プレミアの就労資格は大丈夫なんだろうか。こういっちゃなんですが、通用するとは思えないなあ。ま、頑張っては欲しいですが。
あとは、今年からアブダビではなく世界各地で行われることになったアブダビコンバットの記事。日本人はほぼ壊滅。一回戦を勝ち抜いたのが一人だけだったそうな。しかし、世界的にも大きく戦力図が変わった大会だったようで、無名選手や新たな選手の台頭が目立ってきたらしい。格闘地図はまだまだ熱い。次期開催地に東京を予定しているらしく、水面下で交渉が始まっているらしい。見に行きたいかも。
金子達仁のコラム「いつかどこかで」は、SARSに絡めた話。うん、これは大切な問題だ。そして、私の大久保嘉人に対する評価はますます上がるのだった。気になる人は本誌を読んでね。
こんなところかな。最近、パワーというか内容充実度が落ちている気がする。編集部内でかなりの移動があったからかもしれないが、物足りない。他のスポーツ誌か、サッカー専門誌も読もうかなあ。