蹴球微熱 アテネオリンピック 日本VSパラグアイ

どうしても睡魔に打ち勝てず前半しか見れませんでした。まあ、前半見てて「こりゃ勝てねえな」と思ったから寝ちゃったわけですけど。パラグアイが強いのはわかりきってたことなんだけど、それ以上に日本がダメだった。那須のミスに象徴されるようにほぼ全員(小野と曾ヶ端含む)がいつもの動きが出来ていない。自分達の能力が発揮できても厳しい相手にこれでは歯が立ちませんよ。
まあ、いつも通りの自分ではなかったという意味では山本監督もそうだったんじゃないかな。別に高松をスタメンに持ってきたこと自体はコンディションや戦術上の判断だと思うけど、3-1になった時点での交代として那須に代えての松井、というのはどうなのか。小野のマークが激しくてボールキープできないため、松井を入れて小野を後に下げる、それは理解できる。むしろはじめから小野はボランチの方がよかったと思ってるし。1.5列目なんてここしばらく伸二はやってないんだしね。ボールの出所という意味では絶対にそっちの方がいいんだ。ただ、だったら松井ではなく田中達也でしょう。ここまでずっと3トップできたのはなんだったわけよ。伸二が入ったことで変化が生じるのは当然だけど、今まで活かしてきたものを忘れてしまったら意味がない。正直、松井と伸二が共存できるともあまり思わないし。まあ、後半見てないからなんとも言えませんが <だったら言うな。
なんだかチームも一からやり直しって感じ。長い機関を経て熟成されたことがこのチームの強さだったわけで、それを失ったら強みはないかなあ。ここにきてキャプテンという重圧を任された那須の辛さも分かるし。親善試合の比じゃないからね。ただ、あのミスは曽ヶ端がしっかりコーチングしてあげるべきだった。そういった落ち着きや国際経験をオーバーエイジには期待しているわけだし。最初の15分はセーフティにクリア優先で、とかいうチームの統一意識も見えなかったし。伸二もあまりいいところはなかったけど、ああいう場面でPK2本とも決める、というがまさしくオーバーエイジに求められた仕事だと思うんで、最低限の仕事はしたかな。
とにかくイタリア戦では自分達のサッカーを取り戻して欲しい。下手な戦術とかにこだわらず、それこそジーコのように「このメンバーがベストだ」というメンバーに任せてみればいいと思う。それはつまり、大久保、田中達也、平山の3トップに、前に伸二、後に今野のダブルボランチ。サイドに森崎と徳永(個人的には石川を出して欲しい、もしくは駒野)、で闘莉王那須、茂庭の3バック。曽ヶ端には何とか踏ん張ってもらいましょう。ガーナの戦力を見てももう計算とかしてる場合じゃない。ひたすら信じるサッカーをしてその結果がどうであれいいと思う。少なくとも私はそう思ってます。
余談ですが、女子サッカーのドイツVS中国も見たんですよ。ドイツが8-0で快勝したわけなんですが(日韓W杯のドイツVSサウジアラビアを思い出したよ)、ドイツのキャプテンで昨年の女子W杯得点王&MVPのプリンツが凄かった。解説で井原が「一人だけレベルが違う感じですね」と言っていたけどまさしくその通り。この試合でも4得点。中国のDFが可哀相になるくらい桁違いでした。例えて言うならイチローみたいな感じ。なんか違うところで競ってる。あまりに衝撃的だったんで、時間があれば女子サッカードイツ代表の試合も追っかけてみようかと思いました。