蹴球微熱 日本VSシンガポール

一言で言うならば「視野の狭い試合」。大きな展開はない、長いパスもない。一部の選手は横パス・バックパスばかり。試合の意義としても将来性がまったく見えない。とにかくビジョンがまったくないに等しい試合だった。全員が悪いプレーをしていたわけではない。でも多分、あの程度のプレーが出来る選手はJリーグで他にもいる。結果としてそう思えただけの試合だった。
個々の選手について語ることはあまりないが、それでもしつこいようだが加地はなんのためにいるのか、それだけは書いておく。加地ばかり責めているようで申し訳ないが、加地を責めているのではなく彼を選んでいるジーコを責めているのだ。右サイドでの突破は殆どなく(私が数えたところで3回、いずれもセンタリング上げられず)、パスの6割は横パスかバックパスでおまけにミスも多い。ディフェンスではゴール近くで危険なミス。それでも彼は15試合連続スタメン。まったく理解できない。彼以上の右サイドがホントに日本にはいないのか?。
そうした選手選考での疑問もつきまとう。現在のJリーグで上位にいるのはいわずと知れた我らが浦和レッズであり、ガンバ大阪であり、名古屋グランパスであり、ジェフ市原である。しかし、ここから選ばれているのは三都主、遠藤、宮本、楢崎だけである。右サイドでいえば、かつては散々使っていた山田じゃダメなのか?。日本人で得点王争いをしている大黒はダメなのか?。ちなみに日本人で得点ランキングに入っている選手はあと播戸と大久保と田中達也である。ジェフの村井とか素晴らしい左サイドだと思うんだけどなあ。ジーコのいうJリーグで結果を出した選手、というのはなんなんだろう。勿論、数字的な結果だけじゃないのはわかってるし、自らの目で見て選んでいるのはわかるよ。それでも日本人として20点以上獲って得点王争いしている大黒が話題にもならないってのはどうなのよ。つい先日ハットトリック決めたばかりだぜ?。調子だっていいだろうに。
とにかく全てにおいてビジョンが見えない。視野が狭い。こんな試合見せられて、「カズやゴンを」とか言われても鼻で笑うしかないよ。もしかして、こんな試合になるのがわかってたからベテランご苦労試合でお茶を濁したかったのかもしれんけど。そうだとしたら先見の明があったってことだね。