蹴球微熱 '06年W杯アジア最終予選 日本VS北朝鮮

やっと大黒に陽が当たる時が来たのでそれは素直に喜びたい。大黒らしい得点だったし。一般的には勝ち点3を獲ったことが最大の成果なんだろうが、個人的には三都主の次戦出場停止が最大の収穫。この試合での三都主の前方へのパス成功率を誰か計算してくれ。中盤でボールも奪われてたし、遠藤怒鳴ってたぞ。三浦淳宏、ポジション取れよ。
それにしても見事でしたねー、北朝鮮の同点ゴール。右からの流れるような展開で、最後のシュートも素晴らしかった。川口のミスっていやあミスだけど、アジアレベルであのシュートはなかなかお目にかかれない。川口の動きが楢崎とダブって見えたよ。楢崎は洞察力が鋭い分、逆突かれることが多いんだよね。
まあ、なんだかんだいっても所詮は「最終予選は結果が全て」という一言で終わっちまうんだろう。実際、ジーコには運があってこのままドイツにも行くかもしんない。ただ、最終予選に限らず「結果が出てるんだからいいだろ」という論調ばかりでいいのかよ、とも思ってしまう。アジアカップは優勝が第一、予選は突破が第一、ワールドカップはベスト8が第一。親善試合は所詮親善試合。じゃ、いつになったら内容を問う日が来るのだろう。ジーコの運で果たしてワールドカップベスト8まで行ったとして、ジーコが辞めたあと何が残るんだろう。それでも結果さえ残れば、まだ日本サッカーのためにはなるんだろうが。結果が残る、と確約されているわけじゃないからね。
セットプレーと土壇場の混戦での得点で勝った日本。見事なプレーを見せつつもあと一歩で勝ち点を逃した北朝鮮。どちらを取るかといわれたらそりゃあ勝利なんだけどね。でも私はアウェイで開始3分で失点してもあのサッカーができた北朝鮮を褒め称えたいです。日本の今日の勝利はあくまでも最終予選を抜けてから評価できるものであって、それ以外の評価点はない。むしろ、もし突破できなければ差k上ってこの試合に文句つける人が続出するだろうな。勝ち点3が評価できるのではなく、突破した上で、その勝ち点をこの試合で掴んだことが評価できるってだけだからね。