shaka2005-12-12

金曜日は退社後にランニングシアターダッシュの最終公演『風のピンチヒッター 再試合』を観に行ってきた。またひとつ愛すべき劇団が解散してしまった。思えば10年前、惑星ピスタチオの照明家であった大塚雅史さんが作・演出を務める劇団ということで観に行ったことがきっかけだった。あの時、下北沢の駅前劇場で『うしろから二番目のウィザード』を観て興奮した私は、翌日、劇団員を引き連れてもう一度観に行ったほどだった。
申し訳ないことにこの2、3年は公演に足を運ぶこともなかったが、今回はTが最終公演の情報を仕入れてくれたおかげで、最後の勇姿を目に焼き付けることができた。
ダッシュの芝居を一言で形容するならば、「熱い」という言葉に尽きる。というかこの一言でしか形容できない。ストーリーもキャラクターもテーマもギャグも、そして役者も演出も全てが熱い。今回の公演でも開演10分後には役者たちは汗を滴らせ、一時も休むことなく動き回り、常に張った声で私を魅了してくれた。決して完成度の高い芝居でもないし、巧いという表現は似合わない。それでもダッシュの芝居(試合といい換えてもいい)を観ていると胸が熱くなり、「よっしゃ、わしも頑張ろう!」という気持ちになる。
最終公演ということでカーテンコールが三回あり、スタンディングオベーションまであった。関西の劇団にも拘らず、この東京でもこれだけ愛されている劇団が、15年という歴史で幕を閉じてしまうのは正直もったいない。思い出を語る佐久間さんの涙にもらい泣き。15年間お疲れ様でした。ダッシュに出会えてよかった。
土曜日は某所の忘年会。皆が「第二の実家」と言い張る某邸に集まり、また尽きることなく喋り続けて7時間。静けさがこの場を支配したのはケーキを食べる1分間だけという、まるで喋らないと死んでしまうという強迫観念に縛られたかのように喋り続けた。このメンバーで飯を作って、飯を食っている時が最高に幸福だなあ。今回は飯作りハプニングはなかったけど(別ハプニングはあったが)。某企画のアイデアも決まったので動き始めねば。目標は年内にアイデア固めということで。
んでもって日曜日はどっぷりと寝て、夜はトヨタカップ。アジア代表のアルイテハドサウジアラビア)、アフリカ代表のアルアハリ(エジプト)という馴染みの薄い2チーム。両チームとも暑い国から来たせいか、立ち上がりの動きは今ひとつ。だが、後半にはいってからアルイテハドの動きが滑らかになり、ゴール前でもつれるシーンが増え、何度目かの強襲で遂に一点を獲得。55戦無敗だったアルアハリであるが、攻め手が正直ない感じ。カウンターはいいところまで行くのだが詰めがなあ。結局このまま試合終了。サンパウロへの挑戦権はアルイテハドがもぎ取った。
アジア代表が勝ったことを日本人としては素直に喜びたいが、やはりサンパウロと比べたら差があるだろう。今年から6大陸のチャンピオンチームが一堂に会したトヨタカップだが、まだまだヨーロッパと南米に比べ、他の大陸とは差があると思う。まあ、今日のシドニーFCとディポルティボ・サプリサの試合を見てみないとなんとも言えんが。個人的にサプリサには期待してるけどね。