昨日帰宅してうどんを作ってコタツに座ってテレビを見ていたら『芸能人推理王決定戦』なる番組がやっていた。なんでも西村京太郎が原作してテレビ用に問題を作ったらしい。杉江松恋さんも関わっていたらしい。途中からしか見てないんだけどいきなり池田鉄洋が出ていたのでビックリした(温泉旅館編)。山村紅葉が女将役で出ていたのも笑ってしまったよ。内容的にはまあテレビではこんなもんかという感じ。西村先生ご本人が出ていたりもしていたので無駄に力は入っていたなあ。『安楽椅子探偵』とかと違って、ゴールデンの家族向けだからある程度正解が導き出せるほうがいいんだろう。事件現場中継役の陣内智則がコナン君の格好していたのはさすが日テレなんだけど、アリとキリギリスの石井が普通に刑事役で出ていたのはいいのか。しかも『古畑任三郎』の放映日なのに。捜査をダラダラやっていて、高橋英機に「(田村)正和じゃねえんだからチンタラするな!」と言われていたのには笑った。高橋英機は「正和」と呼んでいるんですなあ。
で、『古畑任三郎』。ファイナルということで期待したんだが、正直物足りない。仕掛け自体は面白いと思いましたけど、ミステリ的にはイマイチ。古畑が真相に辿り着くポイントの爽快感が薄い。なにより「いくらなんでもバレるだろ」という犯人の行動がどうにもこうにも。これはまるっきり『生首に聞いてみろ』に対する思いと同じだなあ。あと、二時間はやっぱり長い。これは普通に一時間でよかった作品だと思う。おかげでかったるかった。ただ、現在のテレビドラマに対する揶揄と自虐を織り交ぜてみせるところなんかは三谷幸喜らしい。
まあ、これで古畑も最後ということですが、これはこれでいいんじゃないかな。個人的には、脚本家・三谷幸喜自らが犯人というメタ中のメタなパターンを見てみたい気もするけど、いくらなんでもテレビだとやりすぎですね。