蹴球微熱 FIFA WORLD CUP 2006 グループF ブラジルVSオーストラリア

この試合もまたクロアチア戦に引き続き「なんだかんだでブラジル」という試合だった。
ブラジルは組織的な動きがなく、パスも繋がらない。ロベカルが起こっていたのが象徴的。オーストラリアは日本戦同様ヴィドゥカが頑張ってボール収めてシュートという体勢まで持ち込んでた。ブラジルの攻撃は単発で、やはりミドルシュートが主体。「これはオーストラリアもしかして」という空気すら漂う前半だった。
しかし結局はブラジルはブラジル。個人の力でこじ開けましたよ。前回がカカなら今度はアドリアーノ。化け物が何人もいれば問題なし、ってことですね。
なんとかオーストラリアが同点に持ち込みたいと前掛かりになった隙を突かれ、結果的に2点目も獲られてしまうわけですが、ここにきてやっとパスが繋がりブラジルらしい得点が見れた。それをやってのけたのがサブのFW二人、ってのがまたブラジルの層の厚さ。
オーストラリアは決して悪くなかった。誤算はやはりキューウェルの不調。決定的な場面をなんども外したし、クロスの精度が低い。彼が本調子ならば番狂わせは十分ありえた。
そしてヴィドゥカ。ホンマええ選手やなあ。とにかくボールが収まる。おかしな「たられば」だけど、ヴィドゥカがチェコにいたらすごいことになるだろうなあ。
これで運命を握る第三戦のクロアチアとオーストラリアの試合もまったく読めなくなった。ほぼ互角。いまだ一得点も獲っていないクロアチアが果たして爆発するのか、それともこのまま姿を消すのか。オーストラリアが初のグループリーグ突破を叶えるのか。うーむ、読めん。