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基本的にはSNSは好きになれないのだが、ひとまず調査の意味もあって「Web本の読書部」には登録してみた。まあ、mixiのみんなのレビューやコミュニティとどう違うんだという話もあるわけだが、SNS的にも「ここが新しい」という点はそんなにない。自分の「読書ノート」を何種類も作れる、というのはちょっと便利かも。読了記録と気になる本とかの使い分けもできるし。Amazonと本やタウンで購入が可能になっている。アフェリエイトがないのは残念。あと、インターフェースというかどこになにがあって、どういう階層分けになっているのかがわかりにくい。この辺は改良していかないとユーザは使いにくいだろう。
自分の場合は閉じた世界で本のレビューとかを書く気は今のところないし、前述したように調査目的がデカイのであまり活用することはないと思うが、「本の雑誌」がWebで行っているさまざまな行動自体は自分的には羨ましいというか考えが被る(誰でも思いつくような考えということだが)面があって痛し痒し。
本日発売の本を見ていたら、ソルジェニーツィンとドストエフスキーの名前があって、思い出したことがある。
大学生時代、4年間のうちに(実際は6年半だったが)読んでおきたい名著、というか「手強い本」として自分の中では4作品を選んでいて、「いつか読むぞいつか読むぞ」と思いながら何度も手に取ったまま、結局どれも読まずに大学を卒業してしまったのだった。
その4作品というのが、
- 『魔の山』トーマス・マン (上)【bk1】 ISBN:4102022023 (下) 【bk1】 ISBN:4102022031
正直、岩波のは読むが辛かった。ただ、新潮から改訳版が出たので、そっちで再挑戦してみたい。 - 『二都物語』チャールズ・ディケンズ (上)【bk1】 ISBN:4102030034 (下) 【bk1】 ISBN:4102030042
ディケンズの短いものは結構読んでいるんだけど(つまりディケンズは大作がほとんどなので読んでないということだ)、この大作はなかなか手が出なかった。 - 『収容所群島』アレクサンドル・ソルジェニーツィン 【bk1】 ISBN:4835442482
絶版だったが、復刊された模様。ただ、ブッキング(復刊ドットコム)からだから高い。まあ、ちゃんとした古本屋なら全6巻で手に入るけど。ソ連史を読むようなものだからかなり力は要る。収容所群島関連の論文はいくつか読んだことがあるのに、本体を読んでない。 - 『罪と罰』ドストエフスキー (上)【bk1】 ISBN:4102010211 (下) 【bk1】 ISBN:410201022X
恥ずかしながら読んでません。いい加減読むべき >自分。
どれもこれも自分にとっては歯応えありすぎ。それでも大学自体の誓い(一つも守られることはなかったが)を思い出し、少しずつでも読んでおこうと改めて思い直した。あと、密かに誓っていたジョン・アーヴィングの全作品制覇も成し遂げられていない。つーか『ガープの世界』と『ホテル・ニューハンプシャー』しか読んでない、というのが正しい言い方だが。
改めて見返すと、こんなに有名な作品ですら読んでないというのはさすがにどうなのかと。今更感もアリアリではあるが、一年に一作品ずつでも読んでいこうと誓ってみる。また破るかもしれないけど。