購入本

  • 戦線スパイクヒルズ -4-』原田宗典/井口ヒロト 【bk1】
    ヤクザ側にもチサトさん並の腕を持つ男が現れてスリとしての立場に暗雲立ち込めるノブオ。というわけでチサトさんの猛特訓開始。私自身がチサトさん的な視点年齢になっているので、ノブオに対するもどかしさとがが伝わってきて、この巻は若者よりもそっちの印象が残るな。スウガクが歪んだ原因とかも含めて。ノブオがキクチにはまっていく姿とかが見てて空しい。可愛いだけの女なのに落ちていってしまうその感覚とか。話自体にあまり進展はないです。

  • 『WILD CATS 完全版』清水玲子 【bk1】
    かつて花とゆめコミックスで1巻だけが発売されて、音沙汰なしだった『WILD CATS』が漸く完全版となって発行。といっても一話付け足されただけですが。結局、花ゆめコミックスで同時収録されていた『秘密』もその後に完全版として出たわけだから、花ゆめコミックスの存在価値はなくなってしまった。で、あらためて一話目から読み返してみたわけだが、わかっていたのに電車の中で読んでしまい涙を我慢するのに必死。特に二話目のトングの話は思いっきり泣きたかった。もう何度読んだかわからないのにそれでも泣いてしまう。最後のページはもう滂沱。このマンガで描かれている子犬のトングは全マンガの中で最も凶悪にカワイイ動物画だと思う。つーか、清水玲子の描く動物はホントにカワイイっつーか美しいよね。しかも、どれも心を抉る。『秘密』に出てきた盲導犬とかもそうだったし。で、初読みの三話目は、龍一が高校生になって女にモテ初めて、シーザーが嫉妬して恋患い。これまで以上に擬人化されたシーザーの心の内が笑えるけど、やはりそれで泣かされてもしまう。ペットであることの苦しみと哀切。よく考えると一話目以外はライオンじゃなくてもいいんじゃないのか、と思うんだけど、比喩としてのライオンは生き残ってるからいいのか。あー、清水玲子はやっぱりいいなあ。

WILD CATS―完全版 (JETS COMICS (4270))

WILD CATS―完全版 (JETS COMICS (4270))