ナンバーポータビリティとは無縁のWillcomユーザのshakaですこんにちは。
今日はちょっと並びを変則的にしてみました。いやまあ、それくらい『一瞬の風になれ』が好きだっていう話ですよ。
『一瞬の風になれ』を読んでいてどうしても思い浮かべてしまうものが二つあった。ひとつは当たり前だけど『炎のランナー』。ヴァンゲリスの音楽と共にシーンが浮かび上がってくる。スプリンター二人の話といったらやっぱりこれでしょう。まあ、小山ゆうの『スプリンター』もあるけど、あれはちょっとまた違う。
そしてもうひとつ思い浮かんで仕なかったのが、大野潤子の『しずくの風景』と『空の風景』いうマンガ(シリーズ)。このマンガはサッカーの話なんだけど、高校サッカーのスーパースターである兄とその弟という設定が同じ(この兄弟の話がメインになるのは『空の風景』に入ってから)。『一瞬の〜』の新二は結局陸上に進むし、そこから先は当然違うんだけど、『しずくの〜』の兄弟の苗字が「神崎」で、『一瞬の〜』の兄弟の苗字が「神谷」だったり、「明日香(果)」という女性の登場人物が出てきたり(名前だけで役目は全然違いますが)と、想起させられる部分が多い。もしかしたら佐藤多佳子は『しずくの〜』を知っていて、多少オマージュ的な部分があるのかもしれない。なにより、スポーツや部活にかける思いが似通ってて、『しずくの〜』を好きな私としては嬉しかった。
そういう意味では『一瞬の風になれ』が気に入った方は『しずくの風景』と『空の風景』も読んでみてほしい。スポーツに打ち込んで得られる喜びと苦しみ、そして高校での仲間との部活生活の素晴らしさが書かれている点では共通しています。
このシリーズ、私は非常に好きなのだが、どうにも少女マンガ誌で連載された上に、まだJリーグで盛り上がる前だったもんであまり知られていない。なかなかブクオフでも見つからないかもしれませんが、見つけたらホント読んでみて。