金曜日は本格的に目の調子が悪くなってきたので定時退社して眼科へ。これは注射を打っておこう、ということになり麻酔もかけた。が、しかし注射用の薬が在庫なしってことで延期。いやはや麻酔までかけたっつーのに。
土曜日はラーメンズの『TEXT』を見てきました。小林賢太郎のソロ公演は見ていましたが、ラーメンズのライブを生で見るのは初めてだったので、かなり期待していきました。そしてその期待は裏切られることはなかった。
今回のタイトルが「TEXT」ということで、普段から言葉にこだわったコントの多いラーメンズのネタの中でも、今回は終始「コトバ」というものにこだわった作りになっており、その分ネタが明確で入りやすかった。それぞれのパートでテーマ的なものがあり、さらにそれが最後のネタで収斂する様はさすが。既に本公演二度目の同行者に色々指摘されて、さらに深読みができることを知り、改めてラーメンズ、というか小林賢太郎の才能に怖れをなす。
今回はなんといっても「何でだよ」が最高だったなあ。いやまあ「もう電池切れだよー」にも爆笑したが。しかしまあ、これだけの笑いが、というかこれが笑いとして成立していることも驚きなら、こうした笑いが広く(といってもメジャーというほどには至らないが)受け入れられる日本の笑いのリテラシーというのも結構なもんだな、と思う。寡聞にして海外のこういった笑いというものを聞いたことがない。
そのあとは、同行者たちとお茶してそのまま飲みに流れたわけだが、某カラオケ大魔王が「から揚げ」という単語を発しようとする度に「カラオケ」といってしまう病にかかっていたのが笑った。れっきとした禁断症状だよ。もはや病気。
日曜日は知り合いの公演を見に中野まで。かつては周囲に多くいた芝居バカたちも年齢やその他の理由で一人やめ、二人やめと芝居の世界から離れていき、今でも活発に動いているのは数えるほどになった(かくいう私もすっかり現場からは離れてしまったわけだが)。そんな中で、未だに頑張っている姿を見れることは嬉しい。
芝居の内容としては、設定やストーリーはともかく、それを見せるための作劇手法が気になってしまったが、楽しめるものではあった。なにより役者陣が手堅くいい芝居をしていたので、集中して見れたのがよかった。それでもまあ、やっぱり「その見せ方はどうなの?」と演出とかではなく、「描き方」の部分で気になってしまうのは、逆にいえばそういうレベルのツッコミをしたくなるキチンとした芝居だったということでもある。
帰りがけにちょっと話しかけたが、地道な活動だけでなく、演劇祭などにも挑戦してみて欲しいと思った。制限があったり、限られた対象に向けた芝居を作ったりすると、必然的に作劇手法に目が行くことになるので、いい修行にもなると思うのである。とか偉そうだなオイ。何様だ。
そんなこんなで帰宅して、ひとり水炊きを食いながらスカパーのTBSchでやっていた絢香ライブを見ていた。二十歳そこそこの彼女の言葉に色々と力づけられている自分が気恥ずかしく、どうなのよとも思うがこういうまっすぐなMCのライブを久々に見てちょっと感動した。
そんな週末。