つまらないことでも書く。更新更新。
黄桜のCMで江川が小林に謝罪する、という内容のものが流れているが、いわゆる「空白の一日事件」からはもう29年が経っており、あれを見てもなんのことやらわからない、という視聴者も多いのではなかろうか。黄桜を飲む、という消費者層を40代、50代と考えれば理解はできるのだが、二人の遣り取りがあまりにも芝居めいており、懐かしさは感じるものの、酒を飲みつつ腹を割って話す、という行為にはとても見えないのはどうかと思う。というかあれで黄桜飲みたくなるのか、普通?
いわゆるミステリフィルターがかかった状態で見ると不可思議に思えるものがたまにあったりする。というのは、今月のカドカワ文庫の中吊り広告の一押しが貴志祐介の『硝子のハンマー』なのだ。いや、この作品自体は推理作家協会賞も獲ったし、私も好きな作品なので一押しも当然といえば当然なのだが、その横でひっそりと『生首に聞いてみろ』の文庫化が宣伝されているのを見たら「おや?」っと思ったのである。このミス1位の作品だし、法月綸太郎だし、と思ってしまうのはミステリフィルターのせいだろうか。まあ、個人的には『生首〜』よりも『硝子の〜』の方が好きだから全然いいんですけどね。