金曜土曜と社員旅行でした。前の会社には社員旅行という風習がなく、その前の会社では一度だけ(入社した年が最後の社員旅行だった)あったんですが、私は宿泊せずに帰ってしまったので、いわゆる社員旅行というものを体験するのは今回が初めて。
これがもう「ザッツ・社員旅行」ともいうべきお手本のような社員旅行でした。バスを借り切って出発したらすぐにビールで乾杯。バスガイドもちゃんといて、逐一説明が入る(ただ、殆どの人は聞いちゃいない)。旅館に着いたら温泉入って、宴会までビール飲んで、宴会でもビール飲んで、カラオケで演歌が流れて、若手の芸が披露されて、私のような新入社員と女性はビールを注ぎまくる。宴会も終了後もバーラウンジで二次会、また温泉入って部屋でビール、みたいな。私は全てに参加したわけではないですが、「社員旅行だなあ」という気分には十分浸れました。親会社がいわゆる製造業(厳密には違うかな)ということもあって、ベタベタな気分を満喫できました。それでも思ったより自由度はあったので、そんなに嫌ではなかった。まあ、ワールドカップ疲れでバスの中ではグーグー寝てたし、夜は部屋でワールドカップ見たりと、ある意味マイペースでやらせてもらえたのが大きかったかも。っていうか、既に「サッカー小僧」という呼び名が先走っていたようで、その通りの行動をすることが許認可されていた。
そんなわけでアルゼンチンとセルビア・モンテネグロのワールドカップ史上に残る一戦(この試合にレビューは不要、つか無意味、見ろとしかいえない)はしっかりと堪能できたわけですが、さすがに夜中の1時からのオランダとコートジボアール戦は部屋で見れず、ホテル内をテレビを求めて徘徊しましたが、ロビーにもテレビがなく、残念ながら寝るしかなかったのが悔やまれます。伊豆下田ではワールドカップは遠い国の出来事だったようです。
そうそう、一日目の行程で、雨天のため当初の予定だった散策が中止になり、その代わりに「アンディランド」というところにいってまいりました。えーと、「カメの博物館」です。個人じゃ絶対行かねえ。どこ見てもカメ、亀、かめ、時々スッポン。亀レースまで見てきましたよ。
伊豆は本当におかしな博物館や美術館が多い。バスの車窓からもいくつもの謎の博物館の看板が見えてテンションはあがっていたんですが、その中でも一番気になったのはここ。なにがあるんだよ一体。
いつか、「伊豆の怪しい博物館を巡るオフ」とかやってみたい。まずリスト作るだけでも大変そうだけど。その中から行ってみたい博物館とか美術館を多数決でいくつかに絞ってひたすら巡る。それだけの旅、というかオフ。きっと参加者なんていない。
さて、荷造りがまた終わってないですよ。今日と明日で準備せねば。いや、今日も仕事ですけど。

蹴球微熱 FIFA WORLD CUP 2006 グループF 日本VSクロアチア

この試合のポイントは二点。
川口能活の確変がさらに強化!
三都主がゴール前で常にフリー!
能活はまあ言うまでもないんですが、強化ポイントはボールをはじくだけではなく、ゴール全体にバリアを張る、という高度な技術を体得したこと。ホント、面白いくらいにクロアチアのシュートが外れてました。間違いなく能活オーラバリアのおかげに違いない。クロアチアのシュート本数は16本、うちオンターゲットは6本。これはもちろん全て能活確変が防ぎました。11本(多すぎ)もあったCKも全てシャットアウト。いやー、恐るべし能活。クロアチアとしてはなにかの呪いとしか考えられなかったでしょうね。
そして三都主。素晴らしかった。常にゴール前でフリーな状況を作り出してました。もちろん自陣ゴール前ですが。4バックの左サイドということを完全に忘却。むしろ3トップの左サイドだと思っていたんではないでしょうか。クロアチアは当然のようにスルナがこのサイドを攻めまくり、いったいここからなんどセンタリングやドリブル突破が行われたことか。それでも常に三都主はフリー。それはさすがに言いすぎですね、何回かはマークしてましたよ。ただ単に突っ立ってることを「マーク」というならね。さすがに能活もこれにはキレてしまい、「もっと身体寄せろ!」と叫んでいました。まあ、これで遅延行為を取られてイエローカード貰うわけですが、能活は責められないなあ。
ただまあこの日の三都主にはホントに笑わせてもらいましたよ。4バックの布陣で右サイドの加地が上がってるのに、自分も上がっちゃう。当然DFは二枚。カウンター喰らって大ピンチ。そりゃ福西もヘトヘトですよ。宮本もイエロー喰らうよ。上がれば上がったでいつものようにパスをカットされて自分の裏を狙われる。そのピンチを救ったのは自分よりも前にいたはずなのに必死で戻ってきた高原。そりゃ高原も前線で仕事なんてできたもんじゃありませんよ。おかげで完全に今日の高原は消えてた。
いやー、いいね日本代表。とてもいいよ。
まあ嫌味はこれくらいにして、もう少しまともに戦評したいんですが、他に特にないんだよなあ。いや、あるけど結局文句ばかりになっちゃう。このグループリーグでは、もともと「オーストラリアから勝ち点3、クロアチアから勝ち点1」が最低目標だったわけですが、これはつまり「オーストラリアには勝つ」というのが絶対条件だったわけなのに、負けたら負けたで「次は絶対勝つ」といって、そのための布陣として4バックを選択。理解不能。オーストラリアにも「絶対勝つ」予定だったわけで、それは3バックだったんだよね?。いったい、どちらが「勝つため」の布陣なのか?。膝を突き合わせてじっくり教えてもらいたい。
あと、私には理解できないんですが、日本国内では既成事実になっている「フリーキックの名手」中村俊輔。正直この人がフリーキック決めたり、CKからいいボールを蹴るところって一年に2、3回しか見たことがありません。一試合で10回くらい蹴るのに。そりゃ100回打てば2、3回くらい入らね?ってのが私の感想なんですが、まあ既成事実だから仕方がない。でもさあ、せめて一度くらいは枠に行って欲しいと思ってしまうのもダメですかね?。枠にも行かないで名手なんですかね?。
報道によると俊輔が39度近い熱だった、とか言ってますがそれは言い訳にはなりません、というかそんなコンディションの選手出す神経が理解できない。出る選手も理解できない。要するに「39度近い熱があってヘロヘロな俊輔よりもマシな選手は一人もいない」ってことですか。ありえへん。しかもピッチの気温が30度以上あるのにあそこまで引っ張るとは。賭けで先発は仕方がないとしてもダメだと思ったらさっさと代えろよ。
福西に代わって稲本、柳沢(あのゴール前1メートルのシュートの技術は素晴らしかった。あそこでアウトサイドは私では考えもつかない)に代えて玉田、という交代はまあ悪くはなかった。ただ、ジーコという人は本当に「人」しか方法論がないんだな、というのも改めて思ったけど。福西に代わった稲本が、役割として福西と同じことを任されている。柳沢に代わった玉田も同様。具体的なシステムではなくても、交代選手が入ることで何が変わる、という具体的施策がない。「人」が代わっただけ。
この試合はどうしても点が獲りたい。勝ちたい。ということだったはず。結果的に引き分けて、可能性だけは残ったけど、限りなく0になったわけだ。自力はないわけだし。その状況を作ることが目的でないならば、なんとしてでも点を獲る、という動きは必要だったんじゃないの?。いくら守っても勝てないわけだよ。
3トップにするとか、パワープレイするために巻を投入するとか。以前に一度だけやったけど、中澤を前に出すとか(福西が残ってれば福西も前に)。チームとして「点を獲る」という決意がまったく見えませんよ。
というわけで最終戦のブラジルに対し、クロアチアとオーストラリアの勝者の得失点差以上の差をつけて勝たなければならなくなった日本。そんなの無理に決まってるやん。現時点で最低でも3点差以上の勝利が必要なのだわ。もし、それが成立したら八百長になるしかない。
そんな状態になったときでも「点を獲る」決意をどこまで見せてくれるのか。「一点獲って守って勝つ」という考えは少なくとも次の試合では意味がまったくない。次世代に繋げるような若手の起用もそもそも若手を連れてきてないからできない。とにかく3点差つけて勝つ、それ以外になんの価値もない試合。ジーコはいったいどんな決断をするのか。
まあたぶん今日と同じ布陣か、オーストラリア戦の布陣で駒野と加地をチェンジ。宮本の穴は中澤をセンターで右に坪井、左に茂庭、どちらかだろう。宮本がいないのに4バックは危険だから3バックの可能性のほうが高いかな。
まあとにかく「3点差」が絶対条件なんだから、巻をトップに高原と玉田をサイド置いた3トップにする、くらいの荒療治でもしない限りスタメン見た時点で「あ〜あ」と溜め息つく可能性大。
少なくとも現時点では現地で周囲に反感買われまくってもブラジルユニフォーム着て応援しようかな、と思ってます。「勝つ気」が見えればまた別だけど。流しにきたチームなんぞ応援する気になれないんでね。

蹴球微熱 FIFA WORLD CUP 2006 グループF ブラジルVSオーストラリア

この試合もまたクロアチア戦に引き続き「なんだかんだでブラジル」という試合だった。
ブラジルは組織的な動きがなく、パスも繋がらない。ロベカルが起こっていたのが象徴的。オーストラリアは日本戦同様ヴィドゥカが頑張ってボール収めてシュートという体勢まで持ち込んでた。ブラジルの攻撃は単発で、やはりミドルシュートが主体。「これはオーストラリアもしかして」という空気すら漂う前半だった。
しかし結局はブラジルはブラジル。個人の力でこじ開けましたよ。前回がカカなら今度はアドリアーノ。化け物が何人もいれば問題なし、ってことですね。
なんとかオーストラリアが同点に持ち込みたいと前掛かりになった隙を突かれ、結果的に2点目も獲られてしまうわけですが、ここにきてやっとパスが繋がりブラジルらしい得点が見れた。それをやってのけたのがサブのFW二人、ってのがまたブラジルの層の厚さ。
オーストラリアは決して悪くなかった。誤算はやはりキューウェルの不調。決定的な場面をなんども外したし、クロスの精度が低い。彼が本調子ならば番狂わせは十分ありえた。
そしてヴィドゥカ。ホンマええ選手やなあ。とにかくボールが収まる。おかしな「たられば」だけど、ヴィドゥカがチェコにいたらすごいことになるだろうなあ。
これで運命を握る第三戦のクロアチアとオーストラリアの試合もまったく読めなくなった。ほぼ互角。いまだ一得点も獲っていないクロアチアが果たして爆発するのか、それともこのまま姿を消すのか。オーストラリアが初のグループリーグ突破を叶えるのか。うーむ、読めん。