まあ昨日は東京国際ブックフェアに行って、帰りがけに医者に寄ったくらいでそれらしきことはなにもしませんでしたよ。あ、プリン食ったけど。
東京国際ブックフェアはまあまあ盛況。同時開催してた「バラエティーギフト国際商談展」の方が元気な気もしたけど。昨年と違い業者日に行ったということもあって、商談スペースが賑わっていた。人も一般日よりも多いですね。
相変わらずデジタルパブリッシング関係が盛り上がっていて、いわゆる出版社ブースは単なるバーゲン本コーナーに近い。ほとんどのところが20%OFFになっていて、去年も思ったけど、つまりは卸価格がそういうことなのかと邪推する。ただまあ、大手になればなるほど書籍自体はやる気がなくて、本を陳列してるだけ。それもいかにも「倉庫から取ってきた」もしくは「最新刊だから持ってきた」みたいな感じ。去年は芥川賞直木賞の展示パネルだけ、という体たらくだった文藝春秋はさすがに今年は人がいた。『Number PLUS』と『CREA』のバックナンバーが何冊か置いてあって、それが70%引きだったもんだから抜けについて補充。奥田英朗の『イン・ザ・プール』文庫版がTシャツとセットになって売っていたのが気になる。買わんけど。集英社は今年もやるきなく本売ってるだけ。社員すらいないのではないか。売り子のおねーさんだけだった。
昨年同様元気だったのは中央公論。というか読売グループ。『ゲド戦記』フィーバー。同じく角川も完全に映像の方がメイン。ま、今年もルビー文庫は置いてありましたが。マガジンハウスの叩き売りも健在。置いてあったサイン本が『ブスの瞳に恋してる』で、鈴木おさむ大島美幸のサイン入りだった。いらんよ。河出も比較的元気でしたね。
でもまあ出版社の展示はやはり総体的に地味で、商談系がメインなのかな、と。編プロなんかは展示すらしてないしね。顔売りなんでしょうか。海外関連も今年はまたブースが増えた気がする。去年はドイツがメインでしたが、今年は特にどこかフィーチャーされたという国はなかった。スペインが元気そうに見えたのは、この本のせいなのかな。今月20日集英社文庫から発売されるみたい。吉野仁の日記でも紹介されてますね。かなり楽しみ。
児童書関連は今年も充実。絵本が特に多かった。業者日なので子どもはいなかったけど、今日明日はイベントも多そう。児童書が好きな人なら行ってみても面白いかもしれません。
で、やはり今の主流は完全にデジタルパブリッシングで、こちらはおそらくIT関連企業とかも関わってるから展示会を心得てる。ブースも派手だし、コンパニオンもいるし、説明会も元気。一番注目されていたのはやはいAdobe。説明会時にはものすごい人混みでした。個人的には遂にGoogleが出展したのに驚いた。たあ、一番端のほうでひっそり、という感じでしたが。気を遣ったのか追いやられたのかはわかりません。
今年もケータイ関連のコンテンツが多かったですが、ますます規格が増えて混乱しているように見える。パイの食い合いで終わらなければいいんですが。
そんなこんなで2時間半ばかりブラブラと。さすがに足が疲れた。2割引きが魅力的だと思う人で、いわゆる学術書、理学書、高めの文芸書などが欲しい方は行ってみてもいいかも。でもま、掘り出し物とかは殆どないと思います。私は国書、白水、平凡、河出あたりを中心に回りましたが、珍しい出物とかはありませんでした。むしろ洋書バーゲンブックコーナーの方が何か見つかるかも。探すのに疲れてすぐやめちゃったけど。
まあ、一般人として見るのと、業界人として見るのではやはり感覚が多少変わりますね。セミナーも受けたけど、内容は薄っぺらでした。ほとんど基調講演。質疑応答で嫌味な質問でもしてやろうかと思いましたが大人気ないのでやめましたが。ただ、あれをありがたがって聞いている人たちも多いのかもしれない、というのがこの業界の不穏なところです。

悪態?

「W杯悪態ランキング」なるものがあるらしい。
http://germany2006.nikkansports.com/paper/p-sc-tp3-20060708-0003.html
ただ、ここは絶対に指摘しておきたいのだが、セルビア・モンテネグロがどういう経緯で建国(分離独立)したのかわかってるのか?ということと、その苦労の末に出来た国ですら既に解体が決まっている、ということだ。そんな状況で「国歌を歌う」ことを求めても仕方がないだろう。出来てから10年にもなってない国で国歌なんかそうそう歌えるもんでもないだろうよ。
しかも「国歌を歌わない」ことがなぜ「悪態」になるのか?。「君が代」を卒業式に歌う歌わないでもめるけど、これって世界的にも同じような傾向にあるのな。国歌を歌わないことが「悪態」になること、そしてスポーツの勝ち負けに「国歌を歌う」ことがどんな関係にあるのか、それが知りたい。コンセントレーションを高めるために黙ってる選手だっているだろうよ。
これ書いてる記者はそういうことを考えないのかね?。