『武装錬金 -3-』和月伸宏

少年ジャンプの編集部っていうのはホントに厳しいんだなあ、と実感した。かつて隆盛を誇った和月伸宏でも一度失敗すると容赦なく10週打ち切り、20週打ち切り前提での連載になるんですね。まあ、何とか無事に乗り切ったわけですけれども。
ただ、その前提があったからだと思うんですが、ここにきてちょっと展開がスムーズさにかける。本来ならば新展開となるはずなのに(実際なってますけど)、蝶野の引っ張るのはどうかと。あと細かい部分で「おいおい」と思う部分が増えてきた。ギャグがますますテンション便りになってきたところとか(『焼きたてジャぱん!!』の落ち込みに似ている)、いくらなんでも素手ホムンクルス倒したらマズイだろう、とか。
この先は核鉄を含めた錬金術ホムンクルスという材料をどこまで巧く使えるかにかかってくると思います。スタンドとか念と同じレベルにはいかないまでも、単なる武器やエネルギーとしてしか使えないようだと飽きるだろうな。キャラ頼みは勘弁だし。正直、私としては面白さは大分半減しているのだが、余程のことがない限り買い続けるとは思う。