オリンピックが終わったと思ったらワールドカップ予選が始まっちゃって大変ですよ。といっても日本代表の試合じゃありませんよ。欧州と南米です。恐るべしケーブルテレビ。そうはいいつつも日本VSインドは一応見ましたけどね。
BSアニメ夜話は『あしたのジョー』。この作品はBSマンガ夜話でも取り上げられていることからどれだけマンガとアニメで違いが出るのかということに注目して見てみた。いやー、面白かった。アニメ夜話いいね。
出だしでいきなり山田五郎が「白木葉子が」と語り始めたので、まさかマンガ夜話と同じ展開に?!と一瞬危ぶんだのだが杞憂に終わった。主題は'70年に制作された『あしたのジョー』(仮に「1」とする)と'80年に制作された『あしたのジョー2』の比較。このテーマがあったので他のアニメと違い、語りの内容が明確化され非常にわかりやすかった。北久保弘之の「1はテーマが排泄物で、2のテーマは美」というのは非常にわかりやすかった(唐沢俊一の「分泌物といいなさい」には笑った)。あらためて「2」の映像を見るとホントに光ってる。つい最近まで再放送してたので見てたんだけど全然気付いてなかった。私はアニメに疎いので出崎統という人をまったく知らなかったが、アニメの世界でもこうした演出家がいたことに驚かされる。ジャパニメーションの独自性の話も出ていたが、ここまで来るとアニメという「絵」だけの世界じゃないのよね。
その他にも「BLネタの原型は既にこの時点であった」という話や「人間として放映前のセル画は盗むな」といった話も非常に面白かった。大槻ケンヂは一般視聴者に近い質問や発言(それでいて的確)をしてくれるので周りの話が引き立つというのもある。ちなみに私も「男なら〜旅立つ〜とき〜がく〜る」のあの歌は大好きです。
やや「1」と「2」の比較に終始しすぎてしまい、その他の話題があまり聞けなかったのは残念。一時間は短いね。マンガとアニメの違いについてももっと聞きたかったし。
ちなみに私の『あしたのジョー』原体験はおそらく劇場版『あしたのジョー2』だと思う。マンガは読んでいたけれど。そんでもって劇場であのラストシーンのポスターを買った記憶が。テレビは再放送で見ていたと思うのでおそらくぐちゃぐちゃに見てるんだろう。1と2の映像がごっちゃになって記憶されてるし。私はどちらも好きですが、出演者にとっては「2」は認められない作品、という感じだった。昨日の『カリオストロの城』でも感じたんだけど、やはりアニメに詳しい人達と一般の人間の間では乖離があるのだなあ、と思いました。
今日は『カードキャプターさくら』か。あまり興味はないのだが(マンガもアニメも見てない)、どんな話が出るのかだけでも見てみようかしら。