『ザ・ドリームマッチ '05』(http://www.tbs.co.jp/thedreammatch/)

ダウンタウンがMCで、さま〜ず、くりぃむしちゅーキャイ〜ン雨上がり決死隊、ココリコ、ロンドンブーツ1号2号山口智充出川哲郎といったお笑い芸人達が抽選によってシャッフルされ、その日限りのコンビを組んでネタで勝負する、という番組。'05ってことは来年もあるのか?。
組み合わせと順番は、

という感じ。事前の抽選結果を見た限りでは宮迫&天野コンビと山口&上田コンビが最有力候補で、個人的に注目はウド&川田だった。
結果、一番笑ったのは田中&三村のコンビで、優勝も順当にこのコンビが攫っていった。宮迫&天野はトップバッターのプレッシャーからかテンションが空回りした感じ。ネタももう少し練って欲しかった。ぐっさん&上田はどう見ても稽古不足。まあ上田のレギュラー本数が14本じゃ稽古もできないだろう。したがってぐっさん中心のネタになるわけで、それはそれで面白いし、上田のツッコミは単体では面白いんだけど、コンビとしての間がイマイチ。テンポが最後までアップしないまま終わってしまった。
逆に田中&三村コンビは稽古が少ないという割には息ピッタリ。ネタの熟成度もさることながら、改めてツッコミの重要さを教えられた。こうした急造コンビではいつもの芸風とは違ったものが求められるので、三村のツッコミの鋭さと間の巧さというのが逆に際立つ結果になった。明らかに他のコンビのネタではツッコミのタイミングが本来のコンビとは違っていて、そこが微妙な差ではあるが、面白さを損なう結果になっていた。それがこのコンビではまったくなく(出だしこそ多少固さはあったが)、田中の強めのボケと三村の激しいツッコミがマッチしのも幸いしたと思う。三村はストレートなツッコミしかできない芸人と思われがちだが、笑いの偏差値は高いと思う。ただの才能と言っちゃえばそれまでだが。
個人的注目コンビだったウド&川田も、私は好き。不安でハラハラさせるんだが、そこがまたいい。審査員の朝丘雪路が「癒し系」と言っていたが、言い得て妙だ。銀行強盗のネタなのに、ほんわかさせてしまうとは。この二人にちゃんと演出家が付いたらかなり面白かっただろうに。
酷かったのは淳&出川の特に淳。そもそもロンドンブーツってネタが面白いという印象がまるでないんだけど、淳はまたこの企画自体を舐めてたんだろう。更に出川を低く見すぎ。コントの経験値から言えば天と地ほどの差があるってのに。それで自分が台詞忘れてすっ飛ばしてるんだからどうしようもない。芸人失格である。
トリを飾るはずだった有田&遠藤コンビもなあ。こんな場でシュールコントかよ!。しかも着ぐるみに金かけて。有田らしいっていえばらしいんだろうけど。やはり有田がボケないと。この二人は普通に漫才やればかなり面白かったと思うんだが。残念である。
ゴリ&亮はまあ「こういう新人いそう」ってなもんか。大竹&蛍原は大竹のキャラ芸。ツッコミに逆ギレするっていう雨上がり方式は採用してたけど、ホトちゃんはやっぱり肉体的にいじめられてナンボのキャラだなあと思った。そこそこ面白かったけどね。
確かに実力はあるメンバーだと思うけど、それぞれが中堅以上大物未満になってしまってネタをやる機会が減ってるから、その辺が残念といえば残念。今でも定期的に舞台に立ってるのってキャイ〜ンくらいじゃないのか?。本とは脂の乗ってる若手以上中堅未満(それこそアンタッチャブルとかアンジャッシュとか)でやった方が純粋にネタとしては面白くなると思う。ただそれだと視聴率がとれないってのもあるだろうし、「あの人とあの人が組んでこんなことを」というギャップの面白さもないだろう。お笑いに詳しくない人はそれこそ、「こういうコンビなのか」とか誤解しそうだし。個人的には非常に見たいけど。
それにしても平畠って不憫やなあ…。