蹴球微熱 東アジア選手権 日本VS韓国

所詮、ジーコにとってこのメンバーは2軍以外の何物でもないのだな。このメンバーが生き残りをかける、という意味では先日の中国戦を受けて、これまでのメンバーと組み合わせて使ってみる、というのが順当な考え方だと思う。次にこのメンバーが集まるのがいつかわからないし、その時に海外組がどれだけいるのかすらわからないのだから。だがしかし、ジーコはそれをせず、全取替えしたまま（怪我の田中達也に代えて玉田を入れただけ）でピッチに送り出した。要するに「君達は1軍がダメだったら使うメンバー」ということだ。中国戦で活躍したメンバーを、1軍に引き上げるチャンスとして、1軍と組ます、とかそういう考えはないわけだ。大胆な戦略。
そして、それが選手達にどういう影響を与えたのかはわからないが、中国戦が嘘のようにちぐはぐな展開が続く。確かにタツがいなくなった影響もあっただろうが、それにしたってまったく攻撃の体勢が作れない。一本のシュート打つまでに30分かかってるし。守備陣も韓国に押しまくられていた。
で、翌日の新聞やニュースではジーコ采配、とか言われていたが、坪井が怪我した代わりの中澤投入。この中澤が決勝点。坪井が怪我しなかったら果たして中澤投入しただろうか。これまでリードした試合以外でジーコがDF代えたのは3バックから4バックにしたとき以外なかったと思うのだが。それとも坪井の怪我まで計算済み？。
そんなわけで、勝っただけで、収穫はないに等しかった試合。むしろ土肥の活躍によりGK選びに迷いを生じさせかねないという試合ですらあった。中国戦でよかった阿部も駒野も今野もこの日はイマイチ。駒野は殆んど前線に顔を出せず、阿部はいいパスを出せず、今野は中盤での芽を潰しきれず、といった感じ。これは彼らが悪いというよりもチームとしての機能が働かなかった結果だろう。この韓国戦が日本にとってどんな意義があったのかは、浅慮な私にはまったくわかりかねる。
また実況も最悪。頼むから「主語と述語」を伝えずに「形容詞と副詞」ばかりの実況はやめてくれ。実況中継っていうのがなんなのかを一から勉強し直してこい。このクソボケ。ピッチ上の川添の中継がなかったらなにもわからないってのはどういうことだよ。