海外ミステリの探偵もの

一歩さんの日記を読んで、フランシス以降も海外ミステリを読んでもらっているようなので、余計なお世話とは思いつつ、再びいくつかオススメを。
ハードボイルドでもチャンドラーが今ひとつ肌に合わない、という場合は文体とか渋みよりももっとメロドラマ的な方が合ってるのかもしれないですね。あと、主人公が等身大である意味でストイックなものの方がいいのかも。ということで、私がオススメするのは、ロバート・B・パーカーの《スペンサー》シリーズですかね。スペンサーの場合は、もう少し等身大だし、キレイな女性も出てきますよ。あと一歩さん向きだと思うのは男の料理が毎回楽しめること。シリーズものなので最初から読み始めるのが普通ですが、肌に合うか合わないかを試すならなんといっても『初秋』から手をつけてみてはどうでしょうか。まあ、これはスペンサーの中でもちょっと異色ですが、やはり名作だと思う。アウトローと子供、という組み合わせの小説の中では北方謙三の『逃れの街』とタメ張る名作だと思いますです。
あとは最近『犬はどこだ』を読んだせいもありますが、マイケル・Z・リューインの《アルバート・サムスン》シリーズですかね。こちらはネオ・ハードボイルド(ソフトボイルド)ですが、フランシスが好きならはまるタイプの小説だと思います(って私が思ってるだけか?)。こちらも一作目の『A型の女』よりは『沈黙のセールスマン』からの方が試しにはいいのではないかと。まあ、両方とも私がそうやって読み始めたってだけなんですけどね。おまけにスペンサーは途中で読むの止まっちゃってますけどね。
こんなところですが、参考になれば。