気になる本

  • 『友情を疑う』清水真木ISBN:4121018133
    帯に「親しさは甘い絆ではない 牢獄だ」とあり、アリストテレスの「友人たちよ、友人などいないのだ」という言葉が引用されている。友情の問題が「公共性」の問題であるという趣旨の本のようだ。読みたい様な読みたくないような。
  • 禁煙ファシズムと戦う』小谷野敦編(ISBN:4584120994
    まあ編者が小谷野敦だからなあ、とは思うものの私も現代の嫌煙運動には疑問がある人間なので気にはなる。ただ、本書では禁煙ファシズムを「特定の集団を差別したいという心理」という完全なるファシズム的見地から見ているようだ(まえがきを読んだだけだが)。これには首肯できないが、なぜここまでタバコが嫌われるのかというのは深い問題だと思う。
  • 素数の音楽』マーカス・デュ・ソートイ(ISBN:4105900498
    数学上の難問「リーマン予想」(名前だけは何度も聞いたことがある。『容疑者Xの献身』でも出てきましたね)に挑んだ多くの数学者たちのエピソードをまとめた本。数学上の知識が希薄でも面白く読めるらしい。帯の推薦者が小川洋子なのは『博士の愛した数式』絡みですね。数学に取り憑かれた人間達の物語が面白いのは『栄光なき天才たち』でわかっているだけに面白そうなんだよなあ。