『1リットルの涙』木藤亜也/KITA(ISBN:4344806085)

なぜ私が今現在ドラマ化され、話題になっているこういう作品のそれもマンガ版を購入したのかというと、沢尻エリカのファンだからとかそういうわけではなく、この作画者の「KITA」というのが紺野キタだということを某所で知ったからである。まあ表紙の絵柄とか見ればわかることだけど、この手の話題作はスルーしてたから気がつかなかった。っていうかなんで別名義。
で、早速読んでみたわけですが、予想通り泣きましたよ。いわゆる難病もので、泣けるのは当たり前なんですが、ちゃんと紺野キタらしい作品になってた。原作がどうかは知らんのですが、終わり方も想像と違っていて(どう終わるかは読んでみてください)押し付けがましさがまったくなくて良かった。
ちょうど読み終わってテレビのチャンネル変えたらまさにドラマ版『1リットルの涙』がやっていて、読み終えたばかりで感受性が高まってるから沢尻エリカの一挙手一投足、薬師丸ひろ子の表情、家族の様子にいちいち感動してしまい、とても見ていられなかった。
不謹慎な言い方なのは承知の上で言うと、やはり「難病ものは強い」。この作品の一番の強みも結局はそこにあるわけで、その意味では「お決まり」の範疇を完全に超えてはいないんだけど、こういう機会に読めたことはそれはそれでよかったと思う。