MYSREC in 大阪 ミステリ!ヘキサゴン編

さて、いよいよ代表・近田鳶迩の宣言とともに始まりましたMYSREC in 大阪。珍しくテンション高いな大丈夫か?。
まず最初のゲームは「ミステリ!ヘキサゴン」。東京でも行った「ミステリ!ヘキサゴン」ですが、今回は問題を募集せず、大阪に来れなかったスタッフに作ってもらいました。これで問題のレベルはある程度差異なく保てたと思います。
今回は人数の関係で3ターン。1ターン目のメンバーは、漂泊旦那さん(id:hyouhaku)、みわっち。さん、森さん、鳶迩、フクさん、すずるさんの6名(問題発表順)。漂泊旦那さんの名札が「漂白」になっていたのは申し訳ございませんでした。東京大会同様、私が司会を勤めさせていただきましたが、東京とは違ってよく知ったメンバーではないので、ツッコミがしにくい。なので、ピコピコハンマー片手に鳶迩の側にスタンバっていつでも鳶迩にツッコめるようにする。このピコピコハンマーを大阪まで持ってくる間、電車の隣の客に怪しい目で見られたのはナイショだ。
第一問はその漂泊旦那さんの選んだ「デビュー作の梅」の問題。「メフィスト賞を受賞した西尾維新のデビュー作は?」というミステリ者としては基本のような問題(といっていいのだろうか)。ここで漂泊旦那さんが各人に「これを読みましたか?」と質問。最初は様子見ということもあってか皆さん普通に答えていたが、森さんだけが「全部読みました」とフェイクなんだかなんなんだかよくわからない返答をする。初っ端からセーブ崩しはないと読んだのか、漂泊旦那さんはここでセーブ。これが見事成功。初っ端からセーブ成功という意外な展開に。
順々に問題を選択し、それぞれの駆け引きが行われる。途中、自らが解答になる人もいれば、「ジル・マゴーン」を「ジル・マーゴン」と書く人もいれば、「MYSCON会場は?」という問題に「暗黒館」と書く人もいるという展開。まず最初にやはりツッコミやすさからか鳶迩が脱落。そりゃあねえ、鮎川哲也都筑道夫の顔写真見て「澁澤なんとか」とか答えてるようじゃねえ(大体「なんとか」ってなんだよ)。しかも答えを見てから「俺、講演会行ったことあるじゃん!」と叫んでも後の祭りです。
その後、森さんが脱落し、漂泊旦那さんが脱落し、みわっち。さんが脱落し、残るはフクさんとすずるさんの一騎打ちに。ここでフクさんが選択した問題は「綾辻行人のデビュー作は?」というこれまた間違いようのない問題。果たしてここはセーブか、それともセーブ崩しか。悩んだ末フクさんは「俺なら絶対に素直に書かないから、すずるさんは逆だろう。だからセーブ」と宣言。すずるさんの書いた答えは…「十角館の殺人事件」。司会の私が思わず「正解!セーブ成功」と言ってしまったが、よく見ると「事件」が付いている。唸るフクさん。ニヤリと笑うすずるさん。セーブ失敗で見事すずるさん優勝。最後は白熱した心理戦でした。
次に第2ターン。メンバーはSAMANAさん、くにもも・さくらさん(id:kunimomo)、室長飛鳥さん、atkさん、八尾の猫さん元さん、進井瑞西の7人。今回はヘキサゴンならぬヘプタゴンで。
まず最初の問題はSAMANAさんが選んだ「ホームズの松」の問題。「ホームズの事務所があるベーカー街の番地は?」という問いに対し、「常識だ」と答える方あり、「えー」と答える方あり。SAMANAさんは悩んだ末にとりあえず隣のくにももさんにヘキサゴン。これは見事に的中。そのまま調子に乗って飛鳥さんにもヘキサゴンするが、飛鳥さんの答えは「221-B」。さすがは海外読み。見事正解でSAMANAさんヘキサゴン失敗。この問題、なんと3人が正解。さすがはミステリ読みの集まり。続いての「略歴の松」の問題は、答えが「原りょう」だったのですが、くにももさんは唯一正解の八尾の猫さんにヘキサゴンしてしまい、あえなく×。ここでくにももさん早くもリーチ。しかし、この後、怒涛の勢いでこの場を去っていく男が存在した。その名はススーイこと進井瑞西
ちなみにススーイはこれまでの二問とも不正解。次の問題は「古畑任三郎に出てくる西村雅彦が演じた刑事の名前は?」というもので、これには正解したが、これが唯一の正解。その後の三問連続不正解で、しかも解答が全て意味不明。思わず「これは大喜利じゃねえ!」とツッコんでしまいました。「『ホームズ最後の事件』でホームズとモリアーティが落ちていく滝の名前は?」という問題の答えが「滝本たつひこ」って!。ギャグにしても寒すぎるよ!。結局、最後は元さんに止めを刺され、問題を出すこともなく、自己紹介をすることもなく進井瑞西退場。自己紹介代わりの捨て台詞は「進井瑞西でした!」。
さて、一人の若者に場を荒らされた感のあった2ターン目ですが、気を取り直して続きを。と思ったらこれ以上に場を荒らしたのが「MYSCON大喜利の問題」というジャンル。ミステリ知識とはまったく無関係なこの問題に解答者は右往左往。そんなこんなで荒れた2ターン目を制したのは「お父ちゃんは頑張ったよ」と解答に書いたSAMANAさんでした。最後の人物当て写真問題で全員をなぎ倒したのが勝因でしたね。それにしても飛鳥さん、「森北こう」って誰やねん!。
そして3ターン目。今回初めて私、解答者として参加させていただきました。嬉しい。司会はフクさんに頼みましたが。時間が押していたこともあり、サクサクと進めようとするフクさんの術中にはまった感があります。ちなみにメンバーは、嵐山薫さん、沖唯章さん(id:Oki)、レッドリボンさん(id:redribbon)、私、中瀬みのるさん(id:planets_jupiter)、かすりさん、ササハラさんの7名。
まず最初に嵐山さんが選んだ問題は「海外タイトルの梅」の問題。次の原題の日本語タイトルを答えよ、という問題で、答えは『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』なのだが、嵐山さんはそれぞれに別の質問をする。私には「shakaさんはこの作品でダジャレタイトルを書きましたか?」と問われたので「書きました」と答えました*1。嵐山さんは沖さんを狙いうちするものの、沖さんは正解。嵐山さんヘキサゴン失敗。その後もひとつずつ誰かに×がつく展開となって私の番。選んだのは「賞の松」の問題。これが「今年度、江戸川乱歩賞を受賞した『天使のナイフ』の作者は?」という問題。えー、これが松かよー。悩んだ末にセーブ崩ししているんじゃないかと読んで嵐山さんを指名するものの、答えは「薬丸岳」。あえなくヘキサゴン失敗。っていうか結果的にセーブしかなかった。松の問題でこれはないよなあ。
さらに続いての問題が「『空気男』の作者は?」というもの。こんなの素でわからないよ。頭に浮かんだのは『ペテン師と空気男』しかなかったので仕方なく「江戸川乱歩」と書く。出題者のみのるさんは、かすりさん、沖さんと続けてヘキサゴンに成功し、やめようとするが、ここでフクさんが「もう一人くらい×つけたいひとがいるんじゃないの」とか変に煽る!。視線が合ってしまう。「shakaさんにヘキサゴン!」と宣言される。トホホ。仕方なく答えを出したら、フクさんもこれで正解なんじゃないかと思っていたらしく、一瞬場が凍る。答えは「海野十三」ということらしい。ただ、この場で誰一人この答えを知っている人間がいなかったので試しにググってみてもらい、確認。ぐぅ、フクさんめ!。
しかも続いての問題は「横山秀夫エラリー・クイーンで共通する作品タイトルの名前は?」という問題で横山秀夫大好きの私は「おいおいこんな問題でいいの?」と余裕綽々で、「今私に求められているのはセーブ崩しだろう」と考えセーブ崩しを仕掛けたら、普通に皆さんわからん問題だったようであえなくかすりさんに潰される。この時もなあ、フクさんが、フクさんが……。と、私がフクさんに思うようなことを、私が司会の時もやってるんですけどね。というわけで結局一番手で退場。鳶迩しかり進井しかり、やはりツッコミやすいスタッフから消されていく運命なのでした。
で、結局3ターン目は海外タイトル問題で皆に×をつけまくり、自らの×を消すことに成功したササハラさんが優勝。嵐山さんも粘りましたけどねえ。逆にササハラさんがネットに出没していないため、情報が不足していたのが功を奏した感があります。相手を知りすぎていても知らずにいても難しい。その辺がヘキサゴンの面白さですな。
でも、もっと解答者やりたかったー!。

*1:ちなみに『校庭の鍵束トイレ』