トヨタカップ 最終日

三位決定戦ではアルイテハドが終盤までいい試合してたのに、PK献上、一発レッドといきなりの天国から地獄。ゴメスのFKは凄かった。ロベカルかと思ったよ。個人的にはボラーニョスがボール持つとどこかの代表の中村とかいう人と同じようにボールをこねくり回してスピードを殺しまくってて、そのせいでサプリサの攻撃がとにかく空回りしていたのが歯痒かった。アルイテハドはいいサッカーしてたんだけどなあ。特にチェコが素晴らしかった。あれでブラジル代表でもないんだからブラジルはホントに恐るべし。
で、決勝。個人的には意外な展開。序盤からサンパウロが攻勢。とにかくチェックが早い。準決勝ではほとんど相手に触らせなかったリヴァプールがそこらじゅうで追い込まれてる。相変わらずワンタッチ、ツータッチの速い展開なのに、それでもなかなか前に進めない。そしてロングボールで裏取られていきなりの失点。連続無失点記録があっさり破られた。その後は、サンパウロがやや守りに入りリヴァプールが攻めに攻める。しかし、打っても打っても入らない。入ってもオフサイド。最後の最後でセーニの壁が立ちはだかる。いい形が作れてるだけにベニテスも早まって交代策に出ない。しかし、結局最後までサンパウロの壁は崩せず、リヴァプールはまたも涙。サンパウロトヨタカップでは強すぎるなあ。
準決勝ではルイス・ガルシアキューウェルを温存して戦ったベニテス。さすがにサンパウロ戦では二人を先発にしたわけだけど、調子のよかったリーセやクラウチとシセを外してしまったのが解せない。なぜモリエンテスのワントップだったのか。モリエンテスはいい動きしてたけど。とはいえいい試合をしていたのはリヴァプールで、サンパウロは決していい内容ではなかった。そういう意味ではベニテスのやり方も間違いじゃなかったんだろう。ただ、結果はサンパウロが優勝した、そういうことだ。サンパウロミネイロが素晴らしかったね。
それにしても日テレの力の入れようは凄かったね。午後三時過ぎから夜の10時まで延々トヨタカップ。いくら上戸彩を起用したとはいえ、試合以外の時間はかなりサッカーマニアに偏った番組構成で、私なんかは土田、奥寺、北澤、武田の四人が好き勝手にサッカー談義しているのを聞いてて楽しい口だったけど、一般にはどうだったのかなあ。「××年のあの試合で」とか言われてすぐに思い出せる視聴者はそういないだろう。これからも是非ああいう番組を続けて欲しい。上戸彩の使い方はそんなに間違ってなかったと思いますよ。
そういや、当たり前といえば当たり前だけど、日テレのアナウンサーたちは一回も「日産スタジアム」という言葉を発しなかった。「横浜国際総合競技場」と言い続けていた。まあ、トヨタカップだから仕方がないんだけど、そもそも「日産スタジアム」というのはネーミングライツで買った権利なわけだから、本来は名前を呼ばれないと意味がないと思うんだよなあ。契約違反じゃないんだろうか。っていうかそもそもトヨタカップ日産スタジアムでやるってところが疑問である。まあ、FIFAの意向があったからだろうけど。ちなみに準々決勝では「トヨタスタジアム」言うてました。ああ、あれは土地名だから仕方ないか。