今年の読書目標

冊数に関しては巷の方々が「200冊超」とか挙げてるのを見ると、自分がたいそう情けなくなるので、まあ読めるだけ読む、ということにしておきたい。
それよりも今年はキチンと「本と向かい合う」読み方をしたい、と思った。というのも大晦日に読んだ『砂漠』があまりにもよくて、この作品の中に散りばめられた言葉にとても反応させられた。なので、そうした文章や台詞を手書きでノートに書き写しておく、という事を初めてみた。これまでもPC上のメモやこうした日記にも、そうした言葉を書き記しておくことはあったが、自分の手で書き残しておく、という行為をちょっとしてみようと思ったのだ。それが何になるのかは自分でもまだわからない。ただ、これまでもこうしてネット上でレビューを書いたりしていたとはいえ、それでも自分と本の向き合い方はまだまだ他人行儀だったかなあ、というか作業的な部分があったなあ、と思い至った。読む冊数が少ないなら少ない中で、出会った本たちとキチンと向き合わねばもったいないじゃないかと。レビューの書き方が変わる、とかそういったことはないと思いますが、一冊一冊の中で心にとまった言葉や文章は自分の中で租借して残しておこうと思った次第です。
とはいっても、そうした本にそうそう出会えるとも限った話でもないわけで、中には、というか多くはある程度これまで通り素通りに近い形になってしまうのかもしれません。だとしても、自分の中に残しておきたい本に出会った時は、それが残せるような心とそれ用の準備だけはしておこうと。
そう考えると今まで読んできた本たちの中にも、もう一度身体に取り込んでおきたいものとかがあるんだよなあ。まあ徐々に再読するなりなんなりして取り込みなおすとしよう。ただ、かなり昔のものになると、今よりは本に相対してた態度がしっかりしてたから残ってる部分も多いんだけどね。