気になる本

  • 『JAPON』(ISBN:4870316994
    日仏のマンガ家の競作によるアンソロジー。日本からは安野モヨコ谷口ジロー松本大洋らが描いているみたい。とりあえず見てみよう。
  • 『シブミ(上)』トレヴェニアン(ISBN:4150411050
  • 『シブミ(下)』トレヴェニアン(ISBN:4150411069
    旧版を持っているのだが、この復刻版は表紙がカッコいい。一般的にいう面白い小説とは違うんだけど、是非読んでもらいたいと思う一冊。外国人が描いた日本、という世界観の中ではかなり驚きの部類だった。後半の冒険小説部分に関してはまあ、そういうのが好きな人(私とか)でないと合わない人もいるでしょうが。一部を引用しておく。

「シブミという言葉は、ごくありふれた外見の裏にひそむきわめて洗練されたものを示している。この上なく的確であるが故に目立つ必要がなく、激しく心に迫るが故に美しくある必要はなく、あくまで真実であるが故に現実のものである必要がないことなのだ。シブミは、知識というよりはむしろ理解をさす。雄弁なる沈黙。人の態度の場合には、はにかみを伴わない慎み深さ。シブミの精神が<寂>の形をとる芸術においては、風雅な素朴さ、明確、整然とした簡潔さをいう。シブミが<侘>として捉えられる哲学においては、消極性を伴わない静かな精神状態、生成の苦悩を伴わない存在だ。そして、人の性格の場合には……なんといったらいいか? 支配力を伴わない権威、とでもいうのかな? なにかそのようなものだ」