bk1の変革

地味ながらも結構重要な変革だと思われるので一応言及しておこう。
私はほぼ毎日bk1のいわゆる「本日の入荷本」をチェックするのだが、この入荷のスピードが以前とは段違いに変わった。というのはおそらく正しくないのだが、見かけ的にはそう変わった。
bk1の「本日の入荷本」は日付的には実際の日付よりも一日遅れ(例えば今日であれば「12日入荷」)として紹介される。これまでは(おそらくここ1、2週間)この日付に忠実で、この例でいえば13日発売の本は13日中には買うことが出来なかった。つまり、出版社の規定する発行日に基づいて「入荷期日」を決めていて、Webサイト上ではどうしても一日遅れになってしまっていたのだ。
これは商売的にはどう考えても不利だし、困ったことに出荷日が翌日以降のせいかISBNなどの書誌情報についても未掲載のことが多く、出荷品に該当しないので通常検索では引っ掛からないこともしばしばあった。
それが最近ではいわゆる発行日を先取りして、実際にbk1に出荷された(と思しき)期日には「本日の入荷本」として掲載されるようになった。例えば実際に「12日入荷」の本を見てみる。その中で角川春樹事務所の今野敏『二重標的』【bk1】が表示されており、「24時間出荷」となっている。この本は太洋社の文庫発売予定によると15日が発行日となっており、日付的には三日、実質的には2日早く購入出来ることになる。bk1の場合、朝のうちに注文してしまえばその日の夜に届くこともありうるわけだからこれはかなり早い。ちなみにAmazonでは表示上は「在庫切れ(ISBN:4758432252)」となっておりまだ買うことはできない。
これは大きな変革であり、大きなアドバンテージだ。これまではむしろ通常の書店よりも遅くにしか購入対象となりえなかった書籍類が一日から二日早く購入できる。Amazonよりも早い。おかげでここ数日「最近の三省堂は品出しが遅いなあ」とか理不尽な怒りを三省堂に対して思ってしまっていたほどだ(それで気づいたのだが)。
果たしてbk1に何があったのかはわからないが、運営元がTRCに変わった影響なのかもしれない。少なくとも一刻も早く本が手元に欲しい、という人はbk1がひとつの選択になることは確かだろう。