蹴球微熱 キリンカップ2006 日本VSブルガリア

そんなわけで昨日の日本代表VSブルガリア代表戦は前半35分から見たわけですが、いきなり村井が怪我。しかもありゃ重傷だな。村井としては言葉では言い表せないほど無念だろう。これで左サイドは三都主の固定。個人的にはこれが一番厳しい結末。おそらく中田浩二がバックアップ要員。これで駒野は残る可能性が見えたとする考えもあるが微妙。初戦で三都主がレッド食らうとかいう事態になったらもうどうしようもないだろうな。ありそうだけど。
そして注目していた遠藤。ダメだなこりゃ。まず三都主がFK蹴った時点でダメ。お前がアピールする場じゃないっての。遠藤も「蹴らせろ!」くらい言え。玉田のセンタリングに飛び込まなかったのもダメ。足伸ばした程度でジーコは満足しないだろう。っつーか私は満足しない。あれが巻や寿人だったら絶対に飛び込むよ。彼らは必死だし、それが今は必要。特に印象的なプレーもなかったし、遠藤は消えたと思う。伸二が良かったし。
伸二はホントにここにきてコンディションがあがってきた。昨日もパスは素晴らしかった。あとは90分動けるか。どうしても足が止まりがちになるんでそこさえクリアできれば。センターラインから一発で相手を陥れるパスを出せるのは伸二だけなので頑張ってもらいたい。
阿部も悪くはなかったが、やはり印象は残せなかった。福西は確定で休ませたのだと思う。この日も問題なかったし。なにより誰とでもバランスが取れる福西は外せない。小笠原は特に良くもなく悪くもなく、本番はスコットランド戦だろう。
FW争いだが、これが難しい。玉田…なんて難しい選手なんだ。動きだけとったら最高なんだよな。シュート数も多いし、それも惜しいシュートばかり。それでも点が獲れない。こういう選手は本当に困る。悩むよ。チャンスメイクという点では選びたいが、ここ一番の得点という意味では選びにくい。相手が久保確定なら玉田という選択肢は残るが。
巻はあのタイミングで点を獲るというのが素晴らしい。だけど、やはりジーコの頭の中では「久保の代役」という認識なんじゃないだろうか。久保の違和感が続くようなら巻は帯同して直前でバイバイ、というパターンな気がする。個人的にはああいう体張ったプレイヤーがW杯では必要だと思うけど、ジーコにとってはそれでも鈴木とかの方が上なんだろうな。
寿人は毎回15分で結果出せ、と言われても無理なわけで本番はスコットランド戦。とはいえ、本来ならば残り15分で結果出すことを求められている。なぜならW杯に行ったとしてもスタメンはまずないだろう。常に少ない残り時間で結果を求められる。とにかくスコットランド戦で点は獲って欲しい。
とかなんとか書いてきましたが正直DF陣が不安ですよ。ここだけはもう決定項みたいなもんですし。っていうかこの試合で能活なの?。土肥とか使っとかなくていいの?。もう確定?。んでもって開始一分で失点。それもいつもどおりサイドからって、いったい何度同じ間違いすれば改善されるのか。というか開始一分ってさあ。4年前のトルコ戦がまったく活かされてないよ。なぜ試合開始から90分間集中できないのか。それが一番の問題だ。
ラストの失点は明らかに能活のミス。年に何度かある「ボールを追わずに人を追う」病でしたね。ただまあ、能活に関しては大舞台ではスーパーマンに変身することがわかってるから外しにくいとは思う。
なんだかんだで余程のことがない限りジーコはメンバー既に決めてるだろうし、そのメンバーは私の満足がいかないこともわかってる。まあ、私のような素人の理想なんてどうでもいいんだろうけど、ただひとつだけいっておきたいのは次世代に繋ぐことをまったく考えてないジーコを私は認めたくない、ということ。岡田が中田英寿を選び、伸二にW杯を経験させ、市川を帯同させたように、トゥルシエが大幅に世代交代をして代表の平均年齢を下げてまで次に繋いだように、そうした「次の世代」への視点がジーコにはまるでない。ちなみに今の代表選手の最年少は長谷部の22歳。もし彼が選ばれなければ24歳が4人いるだけ。しかも彼ら全てが当落線上の選手(茂庭、駒野、阿部、佐藤寿人)。要するに下手をすれば次のワールドカップでは30歳を超えるベテラン以外誰もワールドカップ、そしてワールドカップ予選をを通じての「海外との真剣勝負」を経験した選手はいなくなる、ということだ。そうした将来をまったく見据えていないジーコが監督して評価できるのかどうかは自ずと答えは出ると思うよ。