蹴球微熱 FIFA WORLD CUP 2006 グループF ブラジルVSクロアチア

やんなっちゃうねまったく。
今日の試合、内容だけ見ればクロアチアの完勝ですよ。ブラジルの攻撃をほぼ完全に封じ込めたし、パスも繋がってチャンスも作ってた。ボール支配率もおそらくクロアチアが上。ブラジルはどう見てもコンディション不足で、パスもろくに繋がらないし走らないし、連動性がまったくなかった。それでも勝ちやがる。強いとかとはもう違う。これがブラジル。そういうことだ。
ブラジルがペナルティエリア内でチャンスを作るシーンはほぼゼロ。それどころかそこに入れない。それくらいクロアチアのDFはよかった。それでも勝負を決めたのはペナルティエリア外から打ったカカのシュート。もしかしたら今日のブラジルは「ペナルティエリア内でシュート打ったらペナルティ」というルールでも作ってたのかもしれない。それくらいミドル、ロングしか打ってなかった。それでもニコ・コバチが退場した直後に決めるあたりが試合巧者としか言いようがない。
クロアチアとしては「何で負けた？」と思っているに違いない。試合は自分たちのペースで進み、ろくにチャンスも与えなかった。自分たちはチャンスも作ってた。でも終わってみれば負け。
この負け方はもしかしたら日本戦に引きずるかもしれない。しかしそれでも今日の試合を見る限り、日本はどうにもできないと思いましたよ。ニコ・コバチが怪我で退場し、日本戦も出られないかもしれないというけれど、彼がいなくなってからも守備に綻びは殆どありませんでした。この守備に対し日本が何かが出来るのかしら。まあ、サッカーはなにが起きるかわかりませんけど。ブラジルはサイド攻撃の「さ」の字もなかったので、それがもしかしたら通用する、ということはあるのかもしれない。可能性としてね。
ただ、この結果を受けてますます日本がオーストラリアに二点差つけて負けやがったのがもどかしい。このままだとオーストラリアが2位抜けの可能性があるんですよ。もしオーストラリアがクロアチアと引き分けて、ブラジルに一点差以内で負けたら、クロアチアは日本戦に二点差以上の差をつけて勝たないとダメ。F組2位とE組1位の試合を見る私としては、いくらなんでもオーストラリアよりはクロアチアが見たいです。まあ、それを抜きにしてもクロアチアは日本から勝ち点3だけじゃなく得失点差も取りに来ますよ。本気のクロアチア。
ハッキリ申しまして現時点では日本VSクロアチアはクロアチアにボロ勝ちして欲しいです。マジで。まあ、オーストラリアが番狂わせでブラジルを負かしてくれるのなら話は別ですが。