蹴球微熱 ドイツワールドカップ紀行 1日目

この旅行記の主な登場人物。

  • T:私の芝居関係の後輩。この旅に誘ってくれた。
  • Sくん:Tの友人。超マイペースで胸襟広すぎ。誰とでも一瞬で仲良くなる。
  • Hさん(♀):ジェフサポ。代表を追っかけてどこまでも行く。8年前のフランスも去年のコンフェデも経験者。
  • MUさん(♀):レッズサポ。Hさん同様代表追っかけてどこまでも。日本VSオーストラリア戦見て帰国してまたドイツへ。当然フランスもコンフェデも経験者。旅慣れしてる。
  • TKさん:年長組。この旅の元締。チケット手配もこの方。50過ぎて元気いっぱい。
  • MOさん:年長組。年季の入ったサッカーバカ。なので見所は確か。出張等で外国慣れしている。
  • Yさん:年長組。この旅のツアコン的役割。意見のまとめ役であり、皆が最終的に頼りにする先。

前日、利便性を考え実家にいったん帰省。しかし、実家までの道程で既に荷物を運ぶのに四苦八苦し右腕が筋肉痛。しかも直前で結構準備するものがあり、横浜で買い物をしていたら帰宅したのは9時過ぎだった。飯食って風呂入って、11時からコスタリカVSポーランドを見る。さらに1時からはドイツVSエクアドル、4時からはイングランドVSトリニダード・トバコを見て、結局徹夜で朝6時を迎え、6時45分に家を出る。
電車で3時間近く揺られ、成田空港第2ターミナルに到着。MOさんは仙台から深夜バスで朝6時半には成田にいたそうだ。チェックインを済ませた後、両替、保険加入などを済ませてから店をブラブラ。『Number』の臨時増刊2号を手に入れる。あと、免税店でタバコを1カートン。7月から値上がりだから買い溜めだ。最後の名残に牛丼を食っていよいよ搭乗。飛行機乗るのは2年振り、海外旅行は11年振りなのでやや緊張。
事故もなく離陸。徹夜したから機内ではよく眠れるかと思いきや『Number』読んだりしていたらまだ見ぬドイツに思いを馳せてしまい眠れなくなる。仕方なく、機内映画で『明日の記憶』を見たりしてしまう。隣のMOさんも見ていた。ワールドカップ前に見る映画じゃなかった。テンション落ちまくり。映画はなかなかよかったけど、渡辺謙の映画というよりも樋口可南子の映画だった。ラストがややいきなりというか尻切れトンボに見えた。水川あさみ吹石一恵がなかなかよかったです。一番よかったのはミッチーだけどな。
そんな感じで殆ど眠れないままにオランダはスキポール空港に到着。ここからはバスで3時間移動。未だになぜスキポールだったのか謎。フランクフルト空港でよかったんじゃないだろうか。平均身長世界一の国オランダはやはり誰も彼もデカイ。税関でもイミグレーションでも圧倒されまくり。便所行ったら小便器の高さがギリギリ。空港内のスーパーでは寿司が売っていたりとよくわからない。Sくんの買ったジュースがかき氷シロップそのままの味できつかった。
バスでアウトバーンを走らせて一路ドイツへ。途中、景色を眺めていたがとにかく牧歌的。牛や馬、羊ばかりだ。人間の姿を見ないぞ。いつのまにかオランダからドイツ圏内に入ったらしいが旅券チェックもなにもなく素通りしたのでどこが国境だったのかわからずじまい。一度休憩に寄ったサービスエリアがやたらと寂れていて、かつては賑わっていたようなのに今では店が二軒しかなく、便所すらなくなっていた。あれが元々は国境だったのかも。かつては人も建物も多くいたのだろう。一軒だけ営業していたレストランはオランダ国旗を掲げていたので、オランダ領なのか。我々が出ようとしているときに車が一台入ってきて店の前に止まり、オランダのオレンジを来た男性が店に入っていった。わざわざここまで来て観戦するらしい(この日はオランダVSアルゼンチン)。国境で観戦、というのもなかなか乙だな、と思った。
ひたすらアウトバーンを走り、夜10時に宿に到着。宿はデュッセルドルフから車で30分ほどのクレフェルトという郊外の田舎町(というか村)で、この時間に着いてもなにも食べられない(店が開いてない)。仕方なく、オランダVSアルゼンチンの後半をテレビで見た後、ホテルのバーで軽食。さすがはドイツ全て量が多い。6人で4人前頼んだらかなり多かった。ホテルのランチョンマットがワールドカップ仕様になっていたので持ち帰る。部屋で見れなかった分の試合のダイジェストを見てから風呂へ。風呂は普通に寝転がれる広さだった。風呂から上がると同室の後輩は既に寝ていた。私も爆睡。