蹴球微熱 FIFAワールドカップ 三位決定戦 ドイツVSポルトガル

もし、この試合が決勝戦だったら、最高の試合だったことは間違いない。開催国が最高の形で勝利した。シュバインシュタイガー!、シュバインシュタイガー!、シュバインシュタイガー!。
今大会はワールドカップ史上初のハットトリックがなかった大会である。しかし、この試合でのシュバインシュタイガーの得点は事実上のハットトリックだ。そのいずれもが素晴らしいゴール。一人で大会ベストゴールを決めまくったかのようだった。決勝がマテラッツィの独壇場なら、三位決定戦はシュバインシュタイガーの独壇場。それもいい意味で。
クリンスマンの粋な采配により、カーンが先発GK。これが最後の雄姿(41歳になる次回も出てくれないかとひそかに期待しているが)バラックが怪我のためにベンチ。一見、力を抜いたかのように見えたドイツ。しかし、次世代を担う若者たちが最高のパフォーマンスを見せてくれた。ここまで予想に反した堅守で勝ち上がってきたポルトガルだが、その若さに完全に押されてしまった。
まあ、中二日で7試合目を戦うことによるコンディション不良もあったとは思うが、だからこそ準決勝を疲労でスタメンを外れ、この試合で復調したシュバインシュタイガーがヒーローになったともいえる。
欲を言えばカーンが無失点のまま終わってくれればいうことなしだったのだが、あれはまあ逆にフィーゴへのはなむけということにしておこう。素晴らしいセーブは何度も見せてくれたし。
開催国ドイツとしては、決勝には残れなかったものの最高の終わり方だったと思う。素晴らしい勝ち方、そして今後に期待を持てる若手たちの活躍。シュバインシュタイガーを筆頭に、ラーム、ポドルスキーメルテザッカーオドンコール、ハンケ、ヤンセン、ケール。皆22歳以下。頼もしいったらありゃしない。ホントにドイツに帰化したくなってきた。