購入本

  • 少女ファイト -2-』日本橋ヨヲコ 【bk1】
    三省堂本店で買ったら、表紙の折り返しに作者から「三省堂書店でお買い上げいただいた皆様へ」という作者からのイラスト付きメッセージが入っていた。ただしコピー(当たり前)。ちょっと嬉しい。本編は中学を卒業していよいよ黒曜谷高校に入学。新入生歓迎という名の見世物に挑戦。練に憧れて黒曜谷に入学し、バレー部マネージャーになるはずだった学がなぜか部員になることに。新入部員の紹介も兼ねた対抗戦がメインのストーリーで、この巻では心理的な部分よりもスポーツマンガとしての面白さが目立っていて、大変楽しく読める。ある意味では昔のマンガの雰囲気(スポ根にありがちな泥臭い嫉妬だったり苦悩だったり)がちゃんと日本橋ヨヲコの手を通して描かれていて、それが非常にいいと思う。1巻のドロドロさを期待するとやや期待ハズレと思う人もいるかもしれないが、この先きっと色々待ってるはず。

少女ファイト(2) (KCデラックス)

少女ファイト(2) (KCデラックス)

  • ヴィンランド・サガ -5-』雪村誠 【bk1】
    トルケル軍に奪われた王子を取り戻すため、送り込まれるトルフィン。なんとか王子を奪還することに成功するが、トルケル軍はすぐ後ろに迫る。アシェラッドが援軍として呼んだのはなんとウェールズの人々。ここでアシェラッドとウェールズの因縁、そしてアシェラッドの野望が語られる。といったメインのストーリーのサイドに、キリスト教の「愛」という概念が語られていて、その辺が雪村誠っぽい。それにしてもこの巻の最後のエピソードはこれまた雪村誠っぽい救いもくそもない話でちょっと鬱になる。なんというか徹底的に「共感」という部分を排除したマンガの作りがこの後どうなるのか気にはなる。

ヴィンランド・サガ(4) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(4) (アフタヌーンKC)

  • 勇午 大阪編・2』真刈信二赤名修 【bk1】
    複雑すぎてよくわからん話になってきた。村上ファンドをモデルにした永友ファンドの六甲銀行乗っ取りは勇午の調査によりいったんは白紙になる。しかし、それで永友の命は救われるかと思ったにも関わらず、事件は終わらない。永友をかばって事故に巻き込まれた勇午はさらに事件を追いかける。ということで、現代のファンド、闇金を牛耳るヤクザ、そして過去の学生闘争が絡まって真相が見えにくい。さらにいえば、構造が多重な上に部分部分で絡み合ってるので全体構造が見えにくいという事件。そういう意味ではしっくり感はあまりない。最後まで全体が通して見えない事件だったし、現在の話題になった事件をモデルにしながらも、その再現性が見えない。勇午の中では正直イマイチなエピソード。嬉しいのは久々に小暮が出てきたことくらいか。あと、〆の台詞は勇午らしい。

勇午 大阪編(2) (KCデラックス)

勇午 大阪編(2) (KCデラックス)

  • 死がふたりを分かつまで -4-』たかしげ宙DOUBLE-S 【bk1】
    牙(ファング)と呼ばれる殺し屋が護を襲う。この正体が意外で、さすがはたかしげ宙、というものなんだけど、意外性はあってもわかった瞬間にちょっとだけ「こんなものか」という気持ちもあるってのが正直な気持ち。幽霊の正体見たり枯れ尾花、とでもいえばいいんでしょうか。源田刑事が目立ち始めてちょっと嬉しい。このマンガの中では圧倒的に人気出そうなキャラだと思う。

  • ZOO KEEPER -2-』青木幸子 【bk1】
    今回もキツイ話ばかりだなあ。心を閉ざした少年とマレーグマの話はまだ救いがあるけど、ウサギの話とか財政難の動物園の話とかは、動物園という存在自体の矛盾を強く突きつける。正直このマンガを読んでると「動物園なんてないほうがいいんじゃね?」とか思い始めてる自分がいる。いったいなんのために動物園は存在するのか。このマンガがどんな形で進み、答えを出すのか。

ZOOKEEPER(2) (イブニングKC)

ZOOKEEPER(2) (イブニングKC)

  • ナチュン -1-』都留泰作 【bk1】
    ひょんなことで知って面白そうだったので買ってみた。作者の都留泰作文化人類学者でもある。自身がかつてフィールドワークを行った沖縄を舞台にした近未来SF。
    アインシュタイン以来の天才と呼ばれた数学者デュラムは、事故によって前頭葉と左脳を失ってしまい、彼の卓越した理論を世に伝える術をなくしてしまう。事故以来彼はイルカの生態を研究し、その映像を研究論文として発表した。しかし、世の数学者達は単なるイルカの生態映像にしか見えず、彼の研究者としての人生は終わったとされていた。ある日、そのデュラムの映像を見ていた日本人青年・光成は映像からインスピレーションを得る。デュラムはイルカの映像に「人工知能」の発見をメッセージとして残していたのだ。これをヒントに一攫千金(というか彼の言葉を借りれば世界征服)を狙った光成は日本に戻り、借金をしてイルカの生態を研究することにする。
    そうして流れ着いたのが沖縄のとある島。ここでゲンさんという怪しい漁師の元で働きながらイルカの研究をしようとする。そこで彼が出会った一人の女性。彼女はイルカと戯れ、コミュニケーションに成功しているように見えたが、彼女自身は言葉を話すことも理解することもできないということだった。
    導入がまず興味深く、いったいイルカの映像を通じてどんなメッセージが発せられているのだろう、というツカミがいい。だが、沖縄に移ってからは主人公がなかなか思うように研究を進めることが出来ず、それよりも沖縄の人々との関わり、謎の女性との交流などが今のところはメイン。今後どうなるのか現時点ではまったく想像がつかない。非常に面白いというわけではないのだが、どうにも興味がわくマンガだ。作者が文化人類学者であり、マンガ家であるせいなのかどうかはわからないが、正直絵は下手。いかにもアフタヌーン連載、という絵である。これ雑誌掲載時はかなり見難い絵だろうなあ。とりあえず今後の展開を楽しみにしたい。

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)

ナチュン(1) (アフタヌーンKC)

  • 神の雫 -10-』亜樹直/オキモトシュウ 【bk1】
    さすがに七冊も買ってしまったのでまだ読んでません。

神の雫(10) (モーニング KC)

神の雫(10) (モーニング KC)