ちょっとバタバタしてますよ。処理が追いつかんのは、熟睡できないせいで脳が低下しているからと思いたい。
書くことは沢山(というほどでもない)あるんですが、どれも長文になってしまいそうで、サクッと書けるネタがない。とはいえこれだけでもなんなので、すっ飛ばし気味に書いてみる。なので、かなり適当な話になります。
寡聞にして私は知らなかったのだが、セカンドライフというWEBサービスがあるらしい。詳しく知りたい人はCNETの記事(関連リンク含む)とか読むとわかりやすいかと思います。
要するにWEB上に存在するバーチャル空間なわけで、高画質な3DCGでリアル度を高めてはいるにせよ、そういったサービスは昔からあったわけで、いったいなにが珍しいのか。
それは、この仮想空間上で遣り取りされる通貨単位「リンデンドル」が実際の通貨(現在はアメリカドル)に変換が可能だ、というところだろう。ユーザはセカンドライフ上で物を作って売ったり、土地を買って転売したり、なかには様々なサービスを考案して商売したり、様々なビジネスを起こすことが出来る。この際に先行投資として、セカンドライフの利用料だったり、オプション的な料金を払うこともあるわけだが、ここでの投資はセカンドライフでの商売の仕方によっては儲けが出る。この儲けを実際のドルにして取り戻すことが出来る。なかには1億円近く設けた人もいるらしい。
このバーチャルな空間でのビジネス、それも売買だけでなく、作成して売る、またはサービスを提供して売る、という行為もまた珍しくはない。実際に現在私がハマっている「大航海時代Online」というネットゲームでも「スキル」という能力値によって、料理、洋服、はては船まで作ることが可能だ。そして、プレイヤーは実際に作成した「モノ」を他のプレイヤーに転売することで儲けを得ている。また、サービスという意味では、クエストを手伝ったり、他のプレイヤーに対してなんらかの協力をすることで儲けを得ているプレイヤーもいるだろう。しかし、、大航海時代Onlineでの通貨(ドゥカート)は実際の通貨(円)には換金できない。これは今問題となっているRMTリアルマネートレード)を禁止する意味もあるだろうし、換金システム自体の問題と、その支払いに対する問題もあるだろう。
セカンドライフはゲームではないため、大航海時代Onlineと違って、作ることの出来るモノにも制限はない。ゆえに、唯一オリジナルのモノを作ることも出来るし、サービスも考えられる。そして、比較的高めの利用料金と、先行投資金をユーザから取ることでこのシステムを可能にしていると思われる。
そのことは一般のユーザだけでなく、リアルな企業がこの空間に出店していることからもわかる。要するにリアルかバーチャルかの違いがあるだけで、この仮想空間では現実と同じような経済活動が行われている、ということである。
で、このセカンドライフが遂に本格的に日本に進出してくる。4月に日本語版が登場する、ということだ。
まあ、ユーザの殆どが英語圏、もしくは英語での会話を主体にしているだろうから、日本語版が出たからといって即日本でブームになるとはいえないだろう。ただ、既に多くの企業が注目しているのは確かで、上記の記事でも日産やブックオフが既に出店していることが書かれている。さらには、mixiもセカンドライフに進出するらしい。単なる採用募集、ともいえるがネットでの影響度、浸透度が高いmixiセカンドライフと関わることで、より一層の広がりを見せる可能性はある。
セカンドライフ上では、現実の世界での自分の外見や能力、環境に左右されない「0からのスタート」が可能だ。だからこそ、この空間での商売が成り立つ部分もあるだろう。もし、セカンドライフで現実以上の金額が稼げるならば、現実、つまりファーストライフの価値はいったいどうなるのか。今までのアフェリエイトアドワーズといったいわゆる「お小遣い」レベルではなく、まさしくビジネスとして金を稼ぐことが出来る。それもインフラを整備する、とかASPサービスを構築する、といったものではない。このことが意味するところは、もしかしたらとてつもなく大きいのかもしれない。
とはいえ、セカンドライフが多くのユーザを集めるにはまだまだ課題もある。最大の問題は、セカンドライフを利用するためには高度なスペックのPCが必要、ということだろう。CPUはCore 2 Duo、メモリは1GB、グラフィックボードも高い性能が求められるし、インフラも光回線が必要になる。これらのスペックは先頃発売されたWindows Vistaの必要スペックと似たようなものだが、セカンドライフVistaでの動作保証をしていない。つまり、セカンドライフの求めるスペックのPCをp購入しようとするとVistaマシンになってしまい、そのPCではセカンドライフが作動しない、という矛盾。
こうした状況の中で4月に日本語版セカンドライフのサービスが始まった時、いったいどんな展開が待っているのか。個人的には非常に興味がある。
って、結局長くなってしまいました。意味ないじゃーん。