購入本

書店を三軒回って『MOONLIGHT MILE』が置いてなかったので、全てを塵に返してやろうとかと思った。今日なんとしても手に入れる。

  • 『秘密 -3-』清水玲子 【bk1】
    およそ四年振り、待ちに待った『秘密』の新刊。かなり分厚い一冊なんですが、なんとそれで1エピソード(正確にはおまけが2編ついてますが)。そのせいか、やや大ゴマ多様で展開的には温く感じる。しかし描かれる事件は相変わらず陰惨極まりなく、それでいて哀切が滲み出るといういつもの内容。私がこのマンガを物凄く好きなのは、このマンガで描かれる猟奇殺人犯が、単なる犯罪者として描かれていないこと。そして、その犯人と事件に対して薪と青木の二人の視点が必ず存在していること。まあ、ネタの大元である「人の脳を覗く」という背徳感がそうさせるのだと思うのですが。この厚さだったら、本編3つくらいあったら2巻と同じクオリティにはなったと思いますが、不満ではない。ただ、切れ味という点ではおまけエピソードの方が鋭かった。ぶっちゃけ恐かった。それにしても清水玲子の筆致で着ぐるみとか描くとメチャメチャ違和感ですね。その違和感が一番恐さの演出として効いていたかも。

秘密 3―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)

秘密 3―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)

  • 『新・ブラックジャックによろしく -1-』佐藤秀峰 【bk1】
    モーニング(講談社)からスピリッツ(小学館)驚きの連載誌移動移動を経て、新たに一巻から出直し。とはいっても完全に続きになっていて、斉藤の紹介もないし、その他の登場人物についても既知のものとして描かれてます。まあ「新」ってついてるしいいのかもしれないけど、ちょっとどうかと思った。相変わらず斉藤は研修医ですが、最後の研修の科となる泌尿器科にいる。同時に、看護師皆川との付き合いも続いているが、公私共に今後に迷いを感じている。そんな時に再開した赤城が透析を行っていることを知る。っていう展開で泌尿器よりも腎臓移植の話がメイン。これは連載誌移動に引っ掛けているのか(んなこたあない)。あと、医者よりも看護師の話が中心になるのか、という雰囲気もある。看護師の労働環境ってのは本当に厳しいらしいからなあ。メインの腎臓移植に関しては、友人が透析を行っているので他人事とは思えずに読んで、ちょっとショック。友人が明るいだけに知らなかったが、こんなに厳しいものだったとは。考えさせられます。

  • イリヤッド -13-』東周斎雅楽魚戸おさむ 【bk1】
    段々と長くなってきてやや理解が追いつかなくなってきた。そろそろ一回現段階でのアトランティス見解をまとめるようなエピソードが欲しい。この巻では舞台は中国に移り、なんと秦の始皇帝とソロモン王との繋がり、ひいてはアトランティスとの繋がりが描かれる。相変わらずどこからがフィクションでどこまでがノンフィクションなのかわからないが、『アラビアンナイト』が中国の物語だった、とかはホントなのかな。途中で出てくる神保町の風景は知っている人間から見たら「あれ?」という感じだったのはどうでもいいことです。

  • 太陽の黙示録 -11-』かわぐちかいじ 【bk1】
    菫藤に操られ、多くの部下を失った勝呂一佐が精神の均衡を失い暴走。それを止めようとする舷一郎。しかし事態は悪くなっていく。孫市との対立、そして中国の介入。まったくスピード感が衰えない近未来日本を舞台にした新三国志。スピード速すぎてちょっとついていけない気もする。

宗像教授異考録 第5集 (ビッグコミックススペシャル)

宗像教授異考録 第5集 (ビッグコミックススペシャル)