購入本

• 『團十郎切腹事件 中村雅楽探偵全集1』戸板康二／日下三蔵編　【bk1】
  尊敬する知人お二人がかねてから「出したい」といっていた宿願の一冊が遂に刊行。これはもう読むしかない。こうして自分の想いが形となって結実するというのは素晴らしいことだと思います。

團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉 (創元推理文庫)

• 『MOONLIGHT MILE -14-』太田垣康男　【bk1】
  アニメ化も決まった最新刊だというのにどこの書店でも新刊棚には置いてなくてなんかもう寂しくなってくる。ちゃんと並べて欲しい。っていうか置いてない店すらあったから寂しさ通り越して悲しくなってくるけど。で、本編ですが久々にカタルシスある巻だった。アメリカ宇宙軍が撤退し、その代わりにスペースガードが月の警察として新たな防衛を行うことになるが、そうして手薄になった防衛権を突破し中国が月に進出しようとする。空間戦闘では一歩秀でる中国はアメリカの宇宙艦を撃破。救難信号をキャッチした吾郎とロストマンはレスキューに向かう。一方、理保子はムーンチャイルドをいよいよ出産。無事に子供は生まれてくるのか。
  という感じで、初期の面白さが帰ってきた感のある救出劇。やはり吾郎とロストマンがコンビを組むと劇的に面白さが増す。そしてロストマンをして「完敗だ」と言わしめる吾郎の行動。これで二人のわだかまりは解消されるのか。一方、因縁の相手ツェン・リーは着々と月への侵攻を進める。三人の邂逅は果たして月に何をもたらすのか。というワクワクする展開。さらにはムーンチャイルドが無事に生まれてくるのかというドキドキ感。たまらん。とはいえ、この緻密な画とシビアな話をアニメ化していったい誰が見るというのか、とは思う。

MOONLIGHT MILE 14 (ビッグコミックス)