『イリヤッド -15-』東周斎雅楽/魚戸おさむ 【bk1】

これにて完結。さすがにオチはバラせませんが、長かった物語の終わりとしてはまあ、こんなもんかと。いいところで締めたと思います。やや残念だったのは、世界中に散らばるヒントが、説の補強にはなるものの、具体的にどのようにリンクしたのか、リンクさせたのは誰か、という点がハッキリしなかったことかな。まあ、そこまで求めるのは無理なのかもしれませんが。しかし、文献類のどこまでがホンモノで、どこからが嘘なのか。それこそ自分でも追いかけてみたくなるから考古学ロマンは面白い。