詭弁だけの会話

弁護士「彼らはゲームに精神を汚染され、ゲームの世界で行われている行為を現実の世界でも行ったのです。ゲームにはそれだけの影響力がある。だからゲームは危険だ。ただちにゲームを禁止すべきです。悪いのは彼らに影響を与えたゲームであって彼らではない。」
裁判長「反対尋問はありますか?」
検事「あなたの主張はよくわかりました。ところで弁護士、あなたはなぜ弁護士になろうと思ったのですか?」
弁護士「『アラバマ物語』を見て、主人公の弁護士アティカスに憧れたからだ。彼の正義を貫く姿に感動した。もちろん原作も読んだ。どちらも素晴らしい。今の私があるのは『アラバマ物語』のおかげだ」
検事「よくわかりました。つまり映画や本にも大きな影響力がある、つまり映画や本も危険だから禁止すべき、ということですね。」
弁護士「いや、それは…」
検事「以上です、裁判長」