アテネオリンピック 柔道 四日目

谷本スマン!。昨日は「メダルは厳しい」とか書いてしまったが、土下座して謝りたい気分。古賀先生申し訳ありませんでしたm(__)m。正直、感動すらしてしまったほどの谷本の柔道。完璧でしたよ。開始からガンガン前に出て相手に息つく暇を与えず、あっという間に試合を終える。技のキレも絶品。これぞ柔道という試合ばかりでした。さすがは古賀先生の愛弟子だ。本人も「負ける気がしなかった」といってましたが、見ててもまったくしませんでした。
とはいえ、この結果にビックリしたのも確か。これまでの谷本はアジアでは勝ててもヨーロッパ選手にはとことん勝てなかったし。合宿の成果と簡単に言いますが、いやーホントに驚いた。
同時に優勝候補選手がドンドン脱落していったこともビックリ。谷本が準決勝で世界王者アルゼンチンのクルコウェルを倒したのもそうだけど、もっと驚かされたのがカナダのシショルムとスロベニアゾルニール。まったく知らなかったこの二人がドイツのフォンハルニエ、中国の李、キューバのゴンザレス、ベルギーのバンデカバイエを倒して出てきたと聞いたときは何が起こったのかと。波乱の女子63キロ級でしたね。谷本にしてみれば懸念していた三回戦でフォンハルニエでも李でもなくシショルムが出てきたのは運もあったかもしれません。インタビューも爽やかだったし、今朝の各社のニュースにも古賀先生と登場してその朗らかな笑顔にこちらも嬉しくなってしまいました。女子柔道のニューヒロインになれるでしょうか。
男子81キロ級の塘内はまったくいいところなく終わってしまった。敗者復活の一回戦は放送されなかったのでわからないのだが、緒戦のノソフ戦を見る限り、足がまったく動いてなかった。自分を見失っていたということだろう。どんなに投げ技、担ぎ技が巧かろうと、足が出ていない選手は勝てない。少なくとも平常ではない。ぶっちゃけこの階級は秋山が代表になるかなと思っていたけど、色々あって塘内になったわけでその辺のところも影響はあったのかな、と。
金メダルを獲ったイリアディスは実績的にはヨーロッパチャンピオンだから波乱ではないけれど、若く、世界柔道にも出ていなかったのでノーマークだった。しかし強い。混戦は予想されていたからこの結果には驚きはしないが、誰が勝つのか想像が出来なかったので楽しめた部分はあるかな。
さて、今日は男子90キロ級と女子70キロ級。男子90キロ級は正直わからん。あまり知った名前の選手がいない。っていうかギリシャのイリアディアスって、昨日優勝したイリアディスとは別人だよね?。まさか二階級出場?。
女子70キロ級はなんといっても世界チャンピオン上野雅恵に期待ですよ。順当に行けば三回戦で韓国の金、準決勝でキューバのヘルナンデスと当たることになるでしょう。ドイツのベームとオランダのボスが反対の山に入ってくれたのはありがたい。期待大です。