PRIDE ミドル級GP 二回戦

ぐわー、ボブが負けた。あまりのショックで声も出ない。まあ、一応全試合のレビューを。
マウリシオ・ショーグンVSアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
地上波はいきなり2Rからの放送だったので印象だけになるが、パンチの攻防で上回りつつも、馬力の差で上を取ってくるショーグンに、下からの攻防が得意とはいえ決定的な場面を作れなかったホジェリオ、という展開だったようだ。スタンディングでの攻防はホジェリオに分があったように見えたが、やはりグラウンドで下になっている時間が長すぎてジャッジには印象がよくない。互いに決め手を欠きつつも若さという勢いでショーグンが判定、といったところか。
イゴール・ボブチャンチンVSアリスター・オーフレイム
実は残ったメンバーの中でボブの相性が悪いとしたらアリスターかな、とは思っていた。というのはリーチが違い過ぎること。予想通りボブは懐に入って行けず、グチャグチャと揉みあって最近のアリスターの得意技であるフォロントチョーク一発。しかしあのフロントチョークは決めてからタップまでが早い。アリスターの身長と腕の太さがいい具合に決まるんだろう。まさかがあるかもなあ。
桜庭和志VSヒカルド・アローナ
これでDSEも桜庭伝説終了にやっと気づいただろう。もはや手遅れ感アリアリだが。一線級の選手に桜庭はもはや通用しないよ。なにもできずボコボコ。最後は見るも無残。レフリーに向かって「効いてないよ」と叫ぶ桜庭があまりに不憫でした。アローナはホント立って良し、寝てよしだなあ。寝技のできるジャクソンみたいな感じだ。
中村和裕VSヴァンダレイ・シウバ
いい加減シウバに日本人を当てるのをやめて欲しい。ハイレベルな試合でのシウバのパフォーマンスが見たいよ。中村は徹頭徹尾意味不明な柔道着作戦。半袖じゃ袖車も使えないし、結局は脱いだ隙をつかれてボッコボコ。最近こんな試合ばっかりでシウバの地力がよく見えない。
てな感じで。見事に日本人は葬り去られ、ブラジル人3人とオランダ人1人という形。準決勝の顔合わせはどうなるんかな。順等だったらシウバVSアリスター、ショーグンVSアローナだろうけど。で、決勝がシウバVSアローナだったら昔からいわれていた真のミドル級頂点を決める試合といっていいんじゃなかろうか。ノンタイトルでも見たいカードだし。リザーブがどうなるのかわかりませんが、ボブは今回簡単に負けてしまったから厳しいかなあ。視聴率を考えれば日本人を置きたいのがDSEの本音だろう。
で、残りのスペシャルマッチ。
セルゲイ・ハリトーノフVSペドロ・ヒーゾ
テレビで見る限りハリトーノフ完勝。ヒーゾなにもできず。ヒーゾは以前から名前だけは聞いてたけど、この試合を見る限り強そうには見えない。ハリトーノフが強すぎなのかもしれないが。最後の頭を無理矢理下げさせてからの攻撃はさすがだ。
ミルコ・クロコップVSイブラヒム・マゴメドフ
ミルコの立ち技最強伝説は益々磨きがかかってる。マゴメドフのパンチを全て見切ってたよ。マゴメドフのパンチはヒョードル張りの大振りフックで一発当たればKOコースなんだろうけど余裕で見切ってた。しかもハイがダメならミドルで粉砕。強すぎ。ヒョードルが負けるところも想像できないけど、ミルコが負けるのも想像できないなあ。
瀧本誠VS田村潔司
田村ダッセー。総合二戦目の柔道家相手に対してあの程度の試合かよ。ローしかないの?。ビビり過ぎだろう。瀧本は大晦日と同じでパンチ主体で倒してからのネタがないという柔道家とは思えない戦いぶり。判定で負けたし、いいところはあまりなかったけどそれ以上に田村が情けない。瀧本はパンチを連打で打てるのがいいね。ただ、あの戦い方のままじゃこの先はない気がする。ブラジル人、オランダ人相手じゃ通用しないでしょ。田村も桜庭と共に終焉を迎えたな。
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSパウエル・ナツラ
こちらも総合初挑戦の柔道家のナツラにスペシャリスト・ノゲイラという試合。田村とは違っていつも通りアグレッシブにパンチで攻めるノゲイラ。ナツラは当然組み付いていくが、以外に立っての攻防もいい。最後はもつれあっての寝技の攻防だが、ここは百戦錬磨のノゲイラの土俵。最後はパンチの雨あられノゲイラ勝利。それでもナツラは総合でやって行けそうな感じを随所に見せた。個人的には吉田とやらせて、最強柔道家対決にして吉田を葬り去って欲しい。いい加減、日本人を必要以上に祭り上げて欲しくないし。
そんな感じで本来はミドル級GPだったはずなのに、印象に残るのはハリトーノフ、ミルコといったヘビー級最強戦線の選手。ショーグンとホジェリオの試合が全部流されてれば面白そうだったのになあ。GPよりもミルコVSヒョードルの最強対決の方が気になっちゃいます。