購入本

  • 『リアル -5-』井上雄彦ISBN:4088768825
    この巻は野宮、戸川、高橋が均等に描かれていた。何をやってもうまくいかない野宮は一念発起して免許を取り、トラウマとなった彼女に会いに行く。そして戸川は全日本代表に選ばれ、強豪チームからのスカウトを蹴ってタイガースを強くしようとしている。そこに力強い仲間が加わる。一方高橋はリハビリを続けるが、少しのことですぐ挫折。挫折を知らない人間の弱さをさらけ出す。やはりこのマンガは深い。野宮の語る言葉とか、きっとネームの段階で何度も書き直されてるんじゃないかな。「だって障害者じゃねえもん!」とか、マンガであってもなかなか書けないし。やはり戸川の部分は一番いきいきと書かれてるし、マンガとして面白いんだけど(ナガノミツル最高!)、三人の物語として並行にも直線にも読める書き方なのがいいと思う。
  • D-LIVE! -12-』皆川亮二ISBN:4091278523
    なんと突然に百舌鳥がASEを離脱。それどころかキマイラの一員となって斑鳩たちの敵に回る。カザロフとロコの襲撃はオウルと波戸の最強コンビでひとまず撃退したが、今後はいったいどうなるのか。といいつつ、それ以後の二編は修学旅行で長崎の軍艦島恩田陸の『Puzzle』wp思い出す)でトラブルに巻き込まれたり、そして廃線となった碓氷線を走るといういつもの任務。やはり稲垣が出てくると面白いな。なんか電車関係のエピソードは泣けるものが多い。
  • 大停電の夜に松苗あけみISBN:4063375846
    えーと、今週末(?)から公開される映画『大停電の夜に』のコミック版です。普通ならそんなの買わないんだけど『純クレ』の松苗あけみが作画だから買って読んでみた。映画は予告編だけ見たんだけど、マンガはなんだかんだいってもやはり松苗あけみのマンガになってた。幾分抑えられてはいたけど。不倫とかそういうネタが重くならないのがこの人の特徴だよなあ。話自体はクリスマスイブの夜に東京が大停電に見舞われて、それぞれの想いを胸に抱えた人たちが、次に進む道を見つける、みたいな話。もっと群像劇っぽいものを想像していたんだけど、なんと結局全ての人間が絡み合ってるんですね。逆にそこが作為的過ぎて、「もっと群像劇だったらよかったのに」という気分。予告編を見た時はクリスマス用(カップル用)に作られたベタベタな映画だと思っていたんですが、試写会見たライターさんが「思ったよりもよかった」と書いたいたのが気になってはいる。知世さんも出てるからちょっとみては見たいけど、まあ、たぶん見ないだろう。キャストを思い浮かべながら読むと結構楽しいかも。トヨエツこんなかよ。