Amazonが版元から直接仕入れへ

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20060215AT1D1408A14022006.html
大袈裟な言い方だけど、「その時歴史が動いた」って感じ。まあ、全ての出版社ではないだろうし、大手はまずないのかもしれないが。これは取次にとってはどういう影響を及ぼすのだろうか。下手すると「Amazonと直接取引きする出版社の本は委託しない」とか言い出しそうな気もする。倉庫を持ってる(最近デカくしたらしいし)Amazonだからこそできるワザだなあ。
出版界の常識を無視(=現実的には難しい)して、もし今仮に自分が書店を出すとしたらやはり出版社との直接委託で本を選び(発注し)、販売するような形態を取るだろう。このほうが出版社、書店両者にとってマージンは大きい。出版点数の増加により、取次のパターン配本は一部では確かに助けになるし、直接委託にしたところでこちらの注文通りの本と冊数が入るとは限らないわけだが、どんな大書店でも全ての本を置くことが不可能になった今、中小規模の書店であれば、厳選せざるをえず、厳選するならば自分が選んだ本を売りたいと思って当然である。
全ての読者の求める本を置くことは不可能で、ぶっちゃけそれらはAmazonに任しちゃってもいい。売れる本、売りたい本、多くの客が望む本だけ(だけ、というのは無理にしても)を置くという方向にシフトしなければやっていけない時代になってきているのじゃないかなあ。
極論すればベストセラーだけ置いてある書店でもいいと思うよ。読者の傾向自体が「売れている本は読んでみようと思う」という時代なのだし、「この書店に置いてある本は、どれも売れている(多くの人が呼んでいる)本」ということだけでも集客要素になると思うけどなあ。
これもひとつの「読者と本を結びつける」手段だよね。うーん、やはりキーはそこにある気がする。