購入本

  • 花よりも花の如く -4-』成田美名子 【bk1】
    このマンガの持つ「静かな共感」みたいなものがとても好きだ。成田美名子のマンガの主人公はいつもとても不器用でピュアなんだけど、憲人の場合は能人としての「客観性」みたいなものが常にあってそれがいい。彼が何かに気づいた時、読者である私もそれに同時に気づかされてぐっと来る。特にこの巻ではアメリカ巡業(?)のエピソードがあって、「能」という異なる時代と異なるお国柄が入り混じってとてもよい。まあ楽がいい味出してきたというのが一番の理由かもしれないけど。彩紀がなあ、いい恋してくれるといいなあ、とか『NATURAL』読んでるオヤジは余計なことを思ってしまうのでした。

花よりも花の如く (4) (花とゆめCOMICS (2921))

花よりも花の如く (4) (花とゆめCOMICS (2921))

  • デーモン聖典 -8-』樹なつみ 【bk1】
    忍の封印された記憶が甦り、ヘルムートの存在について大きな謎が。樹なつみは今時珍しく「階級」を凄く意識した作家なんだけど、これはその特徴的な部分ですね。うーむ、なんか話が一点に集中(敵の目星がついてきた)ので思ったよりも早く終わるかもなあ。『八雲立つ』以来、いまひとつ作話のレベルが落ちてきているなあ、という印象。もったいない。

デーモン聖典 第8巻 (花とゆめCOMICS)

デーモン聖典 第8巻 (花とゆめCOMICS)